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2008年07月24日
ヤフオクにチェス洋書8冊セット出品
2008年05月17日
LOONY LAWS OF CHESS〜Chess Life '91/1
LOONY LAWS OF CHESS
・ Citizens aren't allowed to carry a slingshot while at a chess match without a special permit in Boise, Idaho. Only an officer of the law can be found with such a "weapon".
おかしなチェスの規則
・ アイダホ州ボイシでは、特別な許可がないかぎり、チェスの対局中に投石機(ぱちんこ)を使ってはいけない。こういう「武器」は警官しか所持が認められ ない。
これは『完全チェス読本』に載っていたかもしれませんが、アメリカには清教徒移民時代以来のこういうバカバカしい法律が残っているらしく…。
U.S. Chess Federation's Official Rules of Chess (United States Chess Federation//Us Chess Federation's Official Rules of Chess)
U. S. Chess Federation Tim Just Daniel B. Burg

Random House Inc (P) 2003-08-12
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2008年05月14日
STRATEGY AND TACTICS〜Chess Life '90/9
Chess Life '90/9 p.50「Evans On Chess by GM Larry Evans」より
STRATEGY AND TACTICS
Jay Lukovitch
Levittown, New York
Q: I have belonged to the USCF for 15 years and am still confused about the terms "strategy" and "tactics." We constantly run across phrases such as "he was a great tactician," or "a great strategist," etc.
A: My favorite definition is "Tactics is what we do when there is something to do; strategy is what we do when there is nothing to do." Study Tal for tactics, Petrosian for strategy.
戦略と戦術
質問:私はもうアメリカチェス連盟に入会してから15年になりますが、未だに「戦略」と「戦術」という用語を聞くと混乱します。「彼は戦術の名人だった」 とか「偉大な戦略家」という表現はよく見るのですが。
回答:私のお気に入りの定義は、「戦術は、やることがある場合にすること。戦略はやることがない場合にすること」です。戦術はタリに学び、戦略はペトロシ アンに学びましょう。
something to doは「やるべきこと」としてもいいだろう。一見何を目指したらいいか分からない局面でこそ戦略的プランが重要になるわけだ。この定義は今では多くの本で 書かれているようで、「皇帝掲示板」でも見た気がする。言い出しっぺは誰だろう?
Winning Chess: Tactics & Strategies
Ted Nottingham Al Lawrence Bob Wade

Sterling Pub Co Inc 2000-08
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2008年02月24日
Wink背景のでかナイト駒
フジテレビ系「夜のヒットスタジオSuper第2回」(本放送:'89/11/29)よりWinkのOne Night In Heaven〜真夜中のエンジェル〜。
Essential Chess Sacrifices
David Lemoir

Gambit 2003-11
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2008年02月18日
フィルムケースのチェスセット
Chess Gems: 1,000 Combinations You Should Know
Igor Sukhin Vladimir Kramnik

2007-10
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2008年02月05日
アカシア書店〜神保町古書店探訪
駅から上がってすぐの大雲堂書店は2Fに美術書等がある総合ジャン ル店の典型。お目当ての一つである「世界の名著」はばら売りが外のワ ゴンにあって600〜1000円は安いかったが、触手が伸びそうなのはベルクソンくらい。他店も同様で結局買わなかった。
そのまま東へざっと見ながら進んだ。ゴムやプラスチックの製造に関するレアな資料がある理系の書店もあったが、どうせ個人で使える機械があるわけでもないので見送っ た。三省堂のある交差点で北側へ渡っていよいよ次はアカシア書店だ。
囲碁将棋の専門店で、中古のチェス書数では日本最大、新品を含めてもチェスセンターに次ぐ書店だろう。最初に狭い店内を一回りしたときは気付かなかった が、入ってすぐ右へ曲がった突き当たりの角に100冊弱ほどが並んで いた。
やはりドーバー社ものが多いが、今はドーバー版になっている古い本 のDavid McKay版もかなりある。道に面する窓側にはECO や終局大成のセットもあった。値段は見なかったがかなりするだろう。単行本でも貴重本を除いてamazonの2,3割増しくらいだ。
もっと北にはうたたね文庫という哲学心理学書の多い店があるが、そ の名の通り14時開店なので見送るしかない。前回も思ったが、学術書や洋書は古書店だから安いわけでもなく、わりと新しい新書を105円で買えるブックオフの大きい店をあさるのが当面の得策。
また南へもどってグラビア誌関連で数軒寄った。エロや貴重本よりアイドル&ファッション誌目当てなので、あまりいいところまで回れなかったが、『Bomb』の深キョン特集号500円を2冊入手できたので何も買わなかった前回 よりはましだった(笑。
The Complete Chess Workout (Everyman Chess)
Richard Palliser

Everyman Chess 2007-11
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2008年01月30日
ミポリン playing chess
2008年01月22日
チェス翻訳の話26:あえて擬人化
White's Bishop is badly posted on QB8 and it is little wonder that he wants to exchange it. However, this leads to the loss of a second pawn, after which the ending is hopeless.
c8の白ビショップは居心地が悪いので、交換を 望むのも無理はない。しかし、2ポーン損になるの でその後の終盤戦は絶望的である。
今たまっているネタは本書だけになってしまった。それも日本語表現の問題ばかりである。駒の擬人化表現への抵抗は以前ほどなくなり、場合によっては訳に も出した方が得策と考えるようになってきた。駒自身に語らせれば、「〜が〜を動かす」という煩雑さを避けられる利点もあるのだ。
heはWhite(フィッシャー)だが、badly postedを「居心地が悪い」としてビショップを擬人化したので、little wonder「無理はない」と考えたheもビショップで押し通した。英語の十八番である無生物主語構文をまんまと利用してやったのだ(笑。
このニュアンスに原文を直すと、
White's Bishop feels badly posted on QB8 and it is little wonder that it wants to exchange itself.
原文を普通に訳すと、
c8の白ビショップは不都合な位置にあるので、白がそれを交換したいと思うのも無理はない。
Bobby Fischer Goes To War: How The Soviets Lost the Most Extraordinary Chess Match of all Time
David Edmonds John Eidinow

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2008年01月14日
チェス翻訳の話25:文順変更
The end-game stage has now been reached. With equal material and an absence of passed pawns, it is not easy for White to convert his advantage into a win. Nevertheless, the position is such that even an end-game expert like Keres cannot save the game. Black's pawns are much too weak. White's plan is as follows: to bring his King to QB4 and attack the Queen-side pawns. Against this Black can do nothing.
終盤の段階に到達した。戦力が互角でパスポーンもないので、白が優勢を勝ちへ転換することはたやすくない。それでも黒のポーンが弱すぎるために、ケレスのような終盤の名手でさえ敗北を避けられない局面なのである。白 のプランはこうなる。キングがc4へ行き、クイーン側ポーンを攻撃する。黒は、これに対してなすすべがない。
これを訳例に選んだのは、文の前後を入れ替えられる好例だったからだが、これは2つ目の文を従属節", because Black's pawns are much too weak."にすると分かりやすい。著者(英訳者)がこうしなかったのは、おそらくNeverthelessで前文と逆説につながっている1つ目の文を いったん切りたかったからと思われる。
和訳で文の順序通りにすると違和感があるのはこの逆説のせいである。「〜白はたやすく勝てない。それでも(黒の)ケレスは敗北を避けられない。それは黒 のポーンが弱すぎるから」。こういう徐々に真相が明るみになる書き方は文芸作品的にはおもしろいが、日本語で書くチェスの技法書としてはやりすぎだろう。 最終的には好みの問題とはいえ。
文の順序を入れ替えた方が自然な日本語の文章になるケースは意外に多い。そこまでするのは著者への冒涜というのは表向きの理由で、ほとんどの翻訳家は、 そこまでやる余裕がないかできないだけのことである。
A Strategic Opening Repertoire
John Donaldson Carsten Hansen

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2008年01月02日
チェス翻訳の話24:対照表現
A. P. Sokolsky (Eng. trans. by H. Golombek & E. Strauss) The Modern Openings In Theory And Practice p.17
In contrast with other pieces, the pawn can only move forward. In advancing it gains space for the pieces. This is why one should aim at getting a mobile pawn phalanx and a pawn advance has a close connection with the play of the pieces.
他の駒と比べると、ポーンは前方に進むことしかできない。ポーンが前進するとピースが動ける範囲が広がる。動きやすいポーン陣形を目指すのはこのためであり、ポーンの前進はピースの働きと密接に関係している。
今となってはなぜこれを訳例に選んでおいたのか忘れてしまった(汗。しかし、本書が推奨する現代チェスの基本概念だから検討しておいて損はないだろう。 以前にもした話の ような気がするが…。
ポーンの特徴とその役割が他の駒と比較されている。ポーンはpieceじゃないからother piecesとする必要はなさそうだが、広義のfingerがthumbを含むように広義のpieceはpawnを含むため、または対照性を強調したのだ ろ う。私も最初はそのまま「他の駒」とした。
other piecesを受けたthe piecesも、無冠詞複数形では据わりが悪いからtheを付けただけではなく、ポーン以外というニュアンスを感じさせる。日本語でわざわざ「ピース」と 言う場合はもち ろんポーンを含まない。「ピース」を使いたくなければ「他の駒」で押し通せばいい。
重箱の隅をつつくと、「前方に進む」は冗長な気もする。進むのだから前に決まっている。しかし、「前方へは進めるが後方へは下がれない」は「前方へは 動けるが後方へは動けない」より対照性が際立ってむしろ自然である。
space for the piecesは、「ピースが動ける範囲」とするのが分かりやすい。This is...は、必ず「これが…」と受ける必要はないし、省略できる場合も多い。ただし、「これ」があまり前文と離れると流れが分かりにくくなる。 shouldはこの場合省いた方がすっきりする。
playはできるだけプレーとしたくないが、この場合は「働き」が最適だろう。
Pawn Sacrifice!: Winning at Chess the Adventurous Way!
Timothy Taylor

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2007年12月19日
コルチノイのキャスリング余聞〜Chess Life Sep. '95
Chess Life Sep. '95 pp.16-17
Even GMs can be confused. This position (see diagram) is from Korchnoi-Karpov (21 st match game, 1974). Korchnoi wrote: "At this point I went up to the Arbiter and asked whether it was legal for me to castle when my rook was attacked and I was assured that it was."
White eschewed 1. cxd5?? Nf3+. With only two pieces for the queen, Black resigned after 1. 0-0 Bxc4 2. f4.
r3r1k1/p2p1p2/1p4p1/2pbn1Q1/2P5/6P1/PP2PP1P/R3K2R w KQ -
(読者からキャスリングの可否を質問されたGMラリー・エヴァンズが、説明の補足として…)
グランドマスターでも混乱することがあります。これ(図参照)は、コルチノイ−カルポフ戦(マッチ第21局、1974)からの局面です。コルチノイは、 「このとき私は審判へ歩み寄り、ルックに敵の駒が利いていてもキャスリングができるかと聞き、できることを確認した」と語っています。
白は 1 cxd5?? Nf3+を避けました。白のクイーンに対して2ピースしかない黒は、1 0-0 Bxc4 2 f4後に投了しました。
いずれにせよキングを動かすしかない局面だが、できればルックも取られたくない。黒がここからエクスチェンジ得すればカルポフが猛烈な粘りを見せるだろ う。こういう状況を考慮すると、百戦錬磨のコルチノイがうろたえたのも理解できる。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」の実例にも打って付けだ。
諸事情あって文芸翻訳がなかなか進んでいません。チェスがらみの英文学で著作権切れか十年留保に該当するもの(入手困難が問題)があれば教えてくださ い。著作権切れではバローズの『火星のチェス人間』を翻訳候補に考えています。絶版の既訳は電子版も出ているようです。
↓表紙は別出版社のものらしい。
火星のチェス人間
エドガー・ライス・バローズ 厚木 淳

東京創元社 1979-02
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2007年12月10日
チェス翻訳の話23: 訳し上げる継続用法
It is only too obvious that his defence represents a radical break from the classical tradition, which insisted that nothing could be done without a firm pawn basis in the centre.
この防御が、センターに堅牢なポーン基盤がないと何もできない と主張した古典的な伝統を斬新に打ち破ったことは、火を見るよりも明らかである。
アリョーヒン・ディフェンスについて書かれた最初の部分である。用語的な問題はない。whichがいわゆる「関係代名詞の継続用法」なのに、前文全体で はなくclassical traditionのみを受けているので、後ろから訳し上げた方がスムーズにいく。
コンマの有無より内容やつながりで判断すべきであり、制限用法は後ろから訳し上げ、継続用法は訳し下ろす原則が常に最善とは限らないのである。もちろ ん、これを誤ると意味までおかしくなってしまう場合があるので注意が必要だが。
現在進行形で訳している本は限られているし、訳例ネタが意外と早くなくなってしまいそうなので、文芸翻訳を発表したらそちらからもネタを持ってこようと 思っています。そうなると、ただの「翻訳の話」になってしまう(汗。
↓「ボビー・フィッシャーを探して」の主人公ジョシュは、チェス以外に太極拳、マーシャルアーツ、カンフー等の旺盛な実践経験を披露する。
The Art of Learning: A Journey in the Pursuit of Excellence
Josh Waitzkin

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2007年12月01日
チェス翻訳の話22:英米式表記の影響
A. P. Sokolsky (Eng. trans. by H. Golombek & E. Strauss) The Modern Openings In Theory And Practice p.9
White's Q4 square has an analogous importance for Black. It is, however, more difficult for Black to occupy the square and this can only be done when White plays the opening incorrectly.
白にとってd4が重要なように、黒にとってもd5マスが重要である。しかし、白がd4を占めるより黒がd5を占める方が難しい。白が序盤で誤らないかぎり、そうできないからである。
ちなみに、この節のタイトルはThe Q4 Squareで、訳は「d4(d5)マス」とした。英米式表記は、白にとってのd4と黒にとってのd5をQ4で共通に表現できるが、どちらから見てのQ4 かを指定しないと具体的なマスが決まらない難点もある。
代数式を基準にした説明でも利用され続けている英米式の長所(R(N, B)ポーン等の概念)は多いが、私は「端, (b(g), c(f)ポーン」のようにできるだけ代数式で表すことにしている。座標表示付きの局面図を併記している場合が多いし、その方が具体的に示せるからである。
原文ではQ4は後にthe squareと繰り返されているだけで、白黒の区別がないメリットを存分に生かしている。訳ではそうはいかない。第1文ではanalogousを読み砕く ためにも「白にとってd4〜、黒にとってもd5〜」と繰り返した。
第2文の前半では、黒の方が困難なことを示すためにまた「白がd4〜、黒がd5〜」と繰り返す。後半はこの問題とは関係ないが、can onlyは当然ながら否定的に訳すのが日本語として自然だろう。後半が前半の理由になっているのは内容的に明らかである。
最近は書評どころか読書パワーが落ちています。やはり、本は期限内で返さねばならない図書館から借りて読む方がいいのか(汗。
↓話題の『決定力を鍛える』の少し内容が足りないらしい原著。
How Life Imitates Chess: Making the Right Moves, from the Board to the Boardroom
Garry Kasparov

Bloomsbury Pub Plc USA 2007-10-02
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2007年11月23日
チェス翻訳の話21:複文処理
Reuben Fine The Ideas Behind The Chess Openings p.60
One good idea for White which can, however, rarely be realized, is to play exf6 at an appropriate moment, since it is chiefly the e-pawn which cramps the opponent's game.
白には好機に exf6とする良案があるが、そのeポーンが黒陣を窮屈にしているだけに実現するのはまれである。
翻訳技法書で推奨されるように語順通りに訳し下ろしても、「白にはめったに実現できない良案がある。それは好機に exf6とすることだが…」。その後どうにもつなげにくい。これは原文のやや異例な語順にそもそも問題があるからだろう。
原文の複文的要素を分解してみよう。
1. One good idea for White is to play exf6 at an appropriate moment.
2. It can, however rarely be realized.
3. Since it is chiefly the e-pawn which cramps the opponent's game.
何のことはない。2が1に挿入されているだけである。仰々しくならず一文でさらっとやるには、原因の3を先に回し、結論の2を最後にするしかないだ ろう。日本語らしく原因を先に書きたくても、e-pawnをexf6より前には出せないから1の位置は変わらない。
もう一つ触れておくべきは、chieflyの処理「〜だけに」だろう。下手訳や翻訳ソフトが広めた翻訳調の変な日本語に麻痺せずに、原文の内容を最初か ら日本語で発想したらこうなると確信した。こういう表現がすらすら出てくるように今後も精進していきたい。
16日に45歳になりました。50歳までにプロ出版翻訳家になりたいなどと思っていたものの、徐々にそのこだわりはなくなってきま した。今後は著作権切れの文芸翻訳も続け、青空文庫等からリンクしてもらって多くの人々に読んでいただき、私の死後も読み継がれていかれるなら、すぐに絶 版になる少部数の紙媒体に載るより私の望むところです。
↓月末に出るそうです。
決定力を鍛える―チェス世界王者に学ぶ生き方の秘訣
ガルリ・カスパロフ 近藤 隆文

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2007年11月03日
チェス翻訳の話20:decoy
これらはいずれ訳例集にしたいが、現状の英和翻訳用語集に混ぜると長大すぎて見にくくなりそうだし、別の資料にするのも管理が難しそうで困っている。とりあえず、順不同にブログで紹介していくことにした。
Dr. Max Euwe, David Hooper: A Guide To Chess Endings p.100
As the passed pawn can rarely be forcibly queened, it is used to decoy the enemy pieces, or one of them. In the preceding example Black's QRP decoyed White's knight. If instead the passed pawn decoys or is blocked by the defending king, then the attacking king goes to the other side of the board and there mops up the pawns (cf. Example 156). Thus positions with pawns on both sides of the board are easier to win--the decoy draws the defender's forces farther away.
パスポーンは、なかなか力ずくでクイーンにできないので、敵のピースたちかその中の1つをおびき寄せるために利用される。前例では、黒のaポーンが白のナイトを引きつけた。パスポーンがおとりになるか防御側キングにブロックされれば、攻撃側のキングが反対側へ回り込んでポーンを一掃する(例156参照)。したがって、両翼にポーンのある局面の方が勝ちやすい。防御側の戦力をより遠くへそらせることができるからである。
decoy自体はチェス用語と言っていいが、動詞としては訳し分けた方が自然だ。だからといって意地になって訳を全部変えたわけではないが、decoyの概念を示す意味でもこれ以上ない訳例になったと思う。自動詞としては、用語訳「おとり」が使える。
mop upは駒を全部取ることを意味しているが、「一掃する」という原語のニュアンスを残した。both sides of the boardは「両側」とすることが多かったが、maroさんも使っている「両翼」の方が(上下ではなく)左右方向に意味を限定できるし、wingsのニュアンスもあって気に入った。
英語は同じ名詞の繰り返しはしつように避けるのに、動詞には寛容なのか、この場合は用語性を強調したのか、単に書きやすさを優先したのか、とにかく無生物主語構文と相性抜群の動詞は、悔しいけど英文の方が流れがスムーズだ。
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2007年10月23日
『利己的な遺伝子』のチェス〜「ブログは死にましぇ〜ん!」
本章でチェスには何度も触れているが、特にp.83「脳は機能上コンピューターに似たものと考えることができよう」に関する巻末補注で、初版から十年以上の間に急速に進歩したチェスコンピュータを補足するために引用されるレイモンド・キーンの発言が懐かしい。
p.442〜443より引用(数字等を横書き表記に変更):
…また私は、チェスをおこなうコンピューターは、うまいアマチュアの標準に達している(p.87)とも述べた。今日では、きわめて真剣な相手以外は打ち負かしてしまうチェスのプログラムは、安価な家庭用コンピューターでどこにでもあるし、世界一強いプログラムは、やがて名人(グランドマスター)に本格的に挑戦することになるだろう。たとえば、ここに、「スペクテーター」紙の1988年10月7日付けのチェス寄稿家レイモンド・キーンの発言がある。
このあと、ゲームの一手一手ごとの解説がつづく。次に掲げるのは、ディープ・ソートの22手目に対するキーンの反応である。
これに対するイワノフの応手は次のように表現されている。
ディープ・ソートは、チェスの世界的トップ・プレイヤーの一つというだけではない。私にとってはほとんどより衝撃的に思えたのは、この解説者が使わねばならないと感じている人間の意識を示す言葉づかいである。ディープ・ソートはイワノフの「絶望的な突進」を「小馬鹿にしたようにあしらう」。ディープ・ソートは「攻撃的」と描写されている。キーンはイワノフをなんらかの成果を「望んでいる」と述べるが、彼の言葉づかいは、ディープ・ソートにも「望む」といった単語を同じように喜んで使うであろうことを示している。個人的には私はむしろ、コンピューター・プログラムが世界選手権を勝ち取ることを期待した い。人間性(ヒューマニティ)は謙虚(ヒューミリティ)の中に教訓を必要としているのだ。
チェスの専門訳にやや苦労が忍ばれるが(陣営はおそらくcampだろう)、ドーキンスの言いたいことは十分理解できる。長大な本書の書評はたいへんだから、これをもって書評に代えてしまおうかな(汗。
ちなみに上記のゲームを以下に記す。残念ながら局面図は出せないが。
Deep Thought (Computer) vs Igor Vasilievich Ivanov
Long Beach Californ 1988 · Scandinavian Defense: Marshall Variation (B01)
1.e4 d5 2.exd5 Nf6 3.d4 Nxd5 4.c4 Nf6 5.Nf3 Bg4 6.Be2 e6 7.Be3 Bb4+ 8.Nbd2 O-O 9.a3 Be7 10.h3 Bh5 11.O-O c6 12.g4 Bg6 13.Nh4 Nbd7 14.Nxg6 hxg6 15.f4 c5 16.g5 Ne8 17.Ne4 Nd6 18.Nxd6 Bxd6 19.b4 cxb4 20.c5 Bc7 21.axb4 a6 22.Qc2 Qe7 23.Qe4 b6 24.Qb7 Rfc8 25.Bxa6 e5 26.fxe5 bxc5 27.Bc4 Rab8 28.Rxf7 Rxb7 29.Rf4 1-0
今回のような記事はいきなりHPで発表しにくいので、本ブログは過去分はともかくも続けることにしました。その代わり内容は初期のように私的ジャンル混在で、できればもう一つのブログと統一し、必要ならアーカイブするHPを分化する方向で行こうかと思います。
したがって、作ったばかりのヤフー・ジオログは近日中に閉鎖します。コメントをくださったkathmanzさん、早速リンクしてくださった金田さん、済みません(汗。
利己的な遺伝子 <増補新装版> (上記の引用は'91年「科学選書9」版による)
リチャード・ドーキンス 日高 敏隆 岸 由二

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読むのは大変だがおもしろい
自然淘汰を遺伝子の淘汰という観点から論証する力作
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2006年11月21日
2006年度ネイル「チェス」クイーン
アジア大会へ出場する日本チェスチームのテレビ取材が話題になっているところだが、昨日放映されるかもしれないと言われていた21時のNHKニュース は、裏でフジ「のだめカンタービレ」(原作読んだら批評したい)とテレ東「豪腕!コーチング!!」(ボウリング特集)であったのでほとんどノーマーク。
まだ放映されていないなら映るはずの23時半からは、いつも見ているETVの「フランス語講座」すら忘れてテレ朝「くりぃむナントカ」の石原さとみを見 ていたからすっかり見忘れてしまった(汗。各所の情報によると、中川さんがフィーチャーされていたらしい。
その代わりに(にはならないけど)、昨日からもう7,8回はワイドショー等でチェックしている(チェスの方が貴重なのに)第11回「2006年度ネイル クイーン」授賞式から紹介しよう。お目当ては女優部門で受賞の深キョンだが、下の画像はアーティスト部門受賞のくうちゃんこと倖田來未の左手である。
ネイルクイーンに引っかけ、表彰台に見立てた最上位の中指をクイーン駒の形にしたと説明していた。しかしよく見るとキング駒の十字も付いている(笑。気になる他の指だが、親指のナイトがはっきり分かる程度で、薬指はおそらくビショップ、キングはクイーンと雌雄一体のようだから、後は人差し指がルックで小指がポーン…には見えないなあ。
とにかく、この爪で早指ししたら絶対勝てなさそう。ポーンをクイーンにするときだけは早いって? いやいや、はがすときはしばらく湯に漬けなきゃならないからたいへんなのよ。ちなみに倖田來未を知らない方は↓
夢のうた/ふたりで… (DVD付)
2006年11月04日
著作権:10年留保という特例
まず、3年前にこれを知ったバベル・プレス発行「eとらんす」'03/10から、その45〜46ページ「翻訳出版のさまざまなかたち−著作権、出版権、翻訳権−」の中の「『翻訳権の10年留保』という特例」を以下に引用する(下線は私)。未だにこれ以上分かりやすい説明を知らない。
日本の現行著作権法は1971年1月1日に施行された。それ以前の著作権法には、もともとベルヌ条約に含まれていた「翻訳権の10年留保」として知られる規定があった。これは「著作権が保護されている外国語の著作物が、その発行時から10年以内に日本語に翻訳されて出版されていなければ翻訳権は自動的に消滅し、誰でも好きに翻訳出版していい」という規則だ。日本はこの規定の適用を前提としてベルヌ条約に加盟している。
現行の著作権法には、そうした規定はない。ところが、現著作権法が施行される前に発行された著作物については、旧著作権法のこのルールが生きるとされている。つまり、1970年12月31日までに発行された外国語の著作物で、それから10年間、日本語に翻訳・出版されていないものなら、誰でも自由に翻訳 して出版できることになっているのだ。
主要国では、ほぼ日本だけに認められた特例だが、理由は欧米語→日本語への翻訳の難易度(英語→仏語への翻訳と比べれば、その難しさは明白)や、日本の翻訳出版の事情などを勘案してのことだという。
この10年留保が、戦後の翻訳出版の歴史に果たした役割は大きい。原著刊行後10年以内に翻訳出版されなければ自由に出版できるというこの条項のおかげ で、多くの翻訳書が海外の権利者に印税を払うことなく刊行された。そのため、複数の翻訳で出版された本も多くあり、必然的に「競訳」の数も多くなった。こうした競訳が誤訳を減らすことに通じ、翻訳の質そのものの向上に結びついたのである。
私はこれを知って小躍りした。'70年までなら定跡書は古くてもフィッシャーの若い頃の著作(My 60 Memorable GamesやBradyが書いた伝記Bobby Fischer-Profile of a Prodigy)まで入る。著者の死後50年以上だけだと世界チャンプでアリョーヒンくらいまでしか訳せないとはえらい違いである。
念のためバベルの担当者に実情も聞いてみたが、法律通りに原著者へ断りさえ入れずに(日本の特例を知らない相手にわざわざ伝えるのは、たとえ裁判で勝てるとしてもやぶへびでしかない)出版しているという。
さらには、'71年以後に改訂出版されたものでも、序文や索引が追加された程度の改訂版なら「初出」とは見なさずに初版年で判断すればよく、独→英→日のような孫訳でも、著作権つまり翻訳権が生じるのは最初の原文だけだから、それさえ10年留保に適合すればいいのである。
だから私も最初は10年留保関係のチェス翻訳書は、100部くらいを同人誌的な出版で発表するつもりだった。しかし、印刷出版を安く上げるにはデータ入 稿ではなく全ページ分の原版を自分でプリントせねばならず、DTPも含めて面倒そうなので、今のように利益度外視のブログ連載に踏み切ったのである。
ウェブ公開するとこの日本の特例による和訳が外国でも見られるのが問題だとする向きはあろう。しかし、それを厳密に適用すれば、主要国で著作権切れとなった主に英文の文献を公開しているProject Gutenbergも、アメリカより長い著作権保護期間を持つ国が存在する点で違法となる(その旨の注意をユーザーに促してはいるが)。
ちなみに、著作権が消滅する著者の死後50年という期間はベルヌ条約以後の話なので、それ以前は国・年によって様々に異なり、初出から何年という基準も多い。私が最初に訳し始めたエドワード・ラスカーのChess Strategyはラスカーが'81年まで延命しているので後者のパターンだろうが、著作権の相続が放棄されたのかもしれない。
プロジェクト杉田玄白では、10年留保が適用できそうなものが非公開に変わっていたりもするが、有名な著作はすぐに和訳されるのでそもそも10年留保にはあてはまらない。代表者山形浩生は、著作権がルーズな国のドメイン下で公開したらどうだろうなどとも言っているが(笑。
私としても100%違法ではないと思って公開しているのではないので人には勧めないし、ウェブ公開に関しては自己責任でやるしかないとしか言えない。明 らかに違法だという根拠をお持ちの方にはぜひとも教えていただきたいくらいで、そうなれば今後はチェス書の翻訳にこだわる理由もなくなるだろう。
バベルの上記の内容の一部はhttp://www.co-pub.net/faq/faq_8_2.htmlにもある。
↓こんなごつい本は読んでられん(汗。
| 翻訳権の戦後史 | |
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2006年07月25日
「灯り・物語」ニュージーランドのチェスプレイヤー
ナレーション:高樹沙耶 製作:アミューズ、フジテレビ 提供:東京電力。
「ニュージーランド南島のダニーディン(Dunedin)。エイミー・カーター=ミラノ(Amy Cater-Milano)は障害者の介護士です」
「先日彼女は、この町のチェス大会に参加しました」
「結果は3位。まずまずの成績ですが、彼女の実績を知るものからすれば、不満が残ります。かつてはニュージーランド代表だったのです。チェスから遠ざかったのは5年前、介護士の仕事が忙しくなったためでした」
「勝負と引き換えに得たのは、障害者の笑顔、そして素敵な出会いでした。自分が介護していたスコットと恋に落ち、結婚することになったのです。彼は、交通事故で脳に後遺症があります」
「リハビリの一環として彼とチェスを続けるうちに、忘れていた気持ちを思い出しました。もう一度代表へもどりたい。彼女の心に夢の灯りがともりました」
最後の画像にあるチェス書はどう見ても子供向けだから、スコットの勉強用だろうか。こういうゆったりと時間が流れるようなところでするチェスはどんな感じがするのだろう。たった2分で、番組の性格上が暗い画面が多かったが、心温まる内容だった。
2006年04月26日
中森明菜はチェスが指せる!?
アイドルは私のもう一つの専門領域なのに、中澤がTBS「うたばん」で「最近チェスにはまっている」と言って、司会の二人に「チェ?! ス〜??!!」 と突っ込まれていた映像は、数か月前の総集編でやっと見た。男性アイドルまで含めれば可能性はぐんと上がるだろうが、あんまり若い男に興味はない(汗。
古いアイドル雑誌の紙切れを整理しているとこれが出てきた。月刊『明星』か『平凡』かも分からないが、文面よりまだ高校在学中なのでおそらくデビュー翌 年の'83年頃だろう。阪神大震災のときに半壊になった実家に置いていたので、よくぞ生き残った貴重な資料である。
しかし、私がチェスを本腰を入れ始めたのは'85年だから、このスクラップのチェス的価値に関しては忘れていた。明菜は、私にとってキーが楽な主要カ ラオケ・レパートリーでもある。'90年以降はカバー曲が多くてオリジナルのスマッシュヒットがないのが残念だ。
画像を見てのとおり、インテリアとしてのチェス盤を気に入っているとしながらも、母親を昔よく負かした。今も駒の動かし方は覚えていると書いてある。次 の機会にこういうチェスセットを見つけてやる(ツッパリ的文体については別の機会で触れたい(笑))とあるのは、このセットが撮影用のものだからである。
キャスリングやアンパッサンまで知っていたかどうかは怪しいが、女性アイドルの中でも特に「辛気くさい」ボードゲーム等には無縁と思われる彼女がチェス を指していたという事実は微笑ましい。NTV22時「プリマダム」(今日第3回放送)、バレエ経験を生かした久しぶりのドラマ出演にも期待してい る。
amazonには上記のようなセットはないようだが、競技指向でない人が最初に買うのは↓のようなものだろうか。私はエジンバラだった。ルール説明書が 昔よりよくなっていればいいのだが。
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2006年03月09日
世界の主要トーナメント情報?!
私は十数年のカラオケ歴の2/3以上は独りカラオケだから、むしろ店員が入ってくるときが勝負だと思ってきた(笑。しかし1ドリンクや無料1杯フリード リンクだけだと、調子の出ない最初の1,2曲目になる。帰省時のカラオケでは食事も頼むので、いつも十八番にタイミングを合わせようとするのだが、たいて い弟が歌っているときに来られてしまう(汗。
今日も手抜きというか何というか、幻になったJCCA会報「The Pawn」No.207のFIDEニュース没原稿がもったいないのでここで紹介する。対象期間が半年以上もあったので、この後リナレスから女子世界選手権 まで扱う予定だったが、ICCFニュースも半分以上扱わねばならないので、いずれにせよ難しかっただろう。
半年も発刊が遅れたので駆け足で振り返ります。
昨年7/30〜8/7にスウェーデンのエーテボリで第15回欧州チーム選手権が 行われた。男女別で各41、27チームずつで5人構成の各チームが4人戦で9R以上を戦う。男子優勝オランダVan Wely (2655), I.Sokolov (2691), Tiviakov (2678), Timman (2625), Van Den Doel (2587)、2位イスラエルGelfand (2724), Sutovsky (2674), Smirin (2652), Avrukh (2652), Erenburg (2595)、3位フランスBacrot (2729), Lautier (2672), Fressinet (2627), Bauer (2641), Dorfman (2592)、4位ギリシャ、5位ウクライナIvanchuk (2752), Moiseenko (2664), Karyakin (2645), Elyanov (2639), Kuzubov (2535)、14位ロシアSvidler (2738), Dreev (2698), Motylev (2675), Bareev (2688), Timofeev (2661)。トップシードのロシアは不調に終わった。女子優勝ポーランド、2位ジョージア、3位ロシア。
FIDE世界選手権が9/28〜10/14にアルゼ ンチンのサン・ルイで行われた。白黒総当たりの8人は、V.アナンド(インド, 2788), V.トパロフ(ブルガリア, 2788), P.レコ(ハンガリー, 2763), P.スヴィトラー(ロシア, 2738), J.ポルガー(ハンガリー, 2735), M.アダムズ(イギリス, 2719), A.モロセヴィチ(ロシア, 2707), R.カシムジャノフ(ウズベキスタン, 2670)。
トパロフが2位に1.5ポイント差もつけ、最終Rを待たずして新FIDEチャンピオンになった。1Rハンガリー人が二人とも白で負けスタート。2R4局と もドロー。3,4Rは一転してドローなし。5Rトパロフ、スヴィトラーを黒で破って1.5差のトップ。6Rでもポルガーを黒で破り、2差に開く。7R白番 の全勝ち。アナンド2敗目で、前半終わって対抗はスヴィトラーに絞られる。8R両者ドローで差縮まらず。9Rアナンドが白でトパロフに対するチャンスでド ロー。勝ったモロセヴィチがアナンドと3位タイ。10R優勝がちらついたからかモロセヴィチに2ポーン得を勝ちきれず。11Rスヴィトラー勝ちで0.5差 縮める。12Rトパロフ、スヴィトラー直接対決もあっさりドロー。13Rトパロフ、エクスチェンジ・サクリファイスまでして現チャンプのカシムジャノフか らのドローと優勝を「もぎ取る」。アダムズは勝ち星なし。
----------------------------------------
星取表 1 2 3 4 5 6 7 8
----------------------------------------
1 トパロフ ** == 1= 1= 1= 1= 1= 1= 10.0
2 アナンド == ** == 0= =1 01 1= 11 8.5
3 スヴィトラー 0= == ** 11 1= == == 1= 8.5
4 モロセヴィチ 0= 1= 00 ** =1 =1 == == 7.0
5 レコ 0= =0 0= =0 ** =1 1= 1= 6.5
6 カシムジャノフ 0= 10 == =0 =0 ** == 01 5.5
7 アダムズ 0= 0= == == 0= == ** == 5.5
8 ポルガー 0= 00 0= == 0= 10 == ** 4.5
----------------------------------------
(棋譜入れる予定)
この瞬間ブルガリアは、旧ソ連以外成し得なかった男女両世界チャンプ(女子はステファノヴァ)を同時達成した。しかし、もう一人の非公式だが伝統的な挑 戦者制世界チャンプ、V.クラムニクとの統一戦は未だ実現していない。そのクラムニクは以下のオランダでの大会を、数年患っている関節炎の悪化のため辞退 した。復帰には数か月かかる見込みだが、強直性脊椎炎の疑いもささやかれている。
今年1/14〜29にオランダのヴェイカンゼーで第68回コルス大 会が行われた。GMがランク別にA〜Cの3組14人ずつで13Rの総当たり戦。A組は、アナンドとトパロフが優勝を分け合った。
------------------------------------------
A組 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10111213計
------------------------------------------
1 L. van Wely ½ ½ 1 ½ ½ 1 ½ 0 1 0 ½ ½ ½ 6
2 S. Mamedyarov ½ ½ ½ ½ 0 0 ½ ½ 0 0 ½ ½ ½ 4.5
3 S. Tiviakov ½ ½ ½ ½ ½ ½ ½ ½ ½ 1 ½ 0 ½ 6.5
4 V. Topalov 1 ½ ½ ½ 1 1 ½ ½ ½ 1 0 1 1 9
5 B. Gelfand ½ ½ ½ ½ ½ ½ ½ 0 ½ 0 1 1 1 7
6 S. Karjakin ½ 1 ½ 0 ½ ½ 0 0 ½ 1 ½ 1 1 7
7 L. Aronian 0 1 ½ 0 ½ ½ 0 ½ ½ 1 ½ ½ 1 6.5
8 V. Ivanchuk ½ ½ ½ ½ ½ 1 1 0 ½ 1 0 ½ 1 7.5
9 V. Anand 0 ½ ½ ½ 1 1 ½ 1 1 0 ½ 1 ½ 9
10 P. Leko 0 1 ½ ½ ½ ½ ½ ½ 0 1 ½ ½ ½ 6.5
11 G. Kamsky 1 1 0 0 1 0 0 0 1 0 0 0 ½ 4.5
12 M. Adams ½ ½ ½ 1 0 ½ ½ 1 ½ ½ 1 ½ ½ 7.5
13 E. Bacrot ½ ½ 1 0 0 0 ½ ½ 0 ½ 1 ½ ½ 5.5
14 I. Sokolov ½ ½ ½ 0 0 0 0 0 ½ ½ ½ ½ ½ 4
------------------------------------------
R13 アナンド-ゲルファンド
1. e4 c5 2. Nf3 d6 3. d4 cxd4 4. Nxd4 Nf6 5. Nc3 a6 6. f3 e5 7. Nb3 Be6 8. Be3 Nbd7 9. Qd2 b5 10. O-O-O Nb6 11. Qf2 Nc4 12. Bxc4 bxc4 13. Na5 Qd7(13...Qxa5?? 14 Bb6 Qb4 15 a3+-) 14. Rd2 Be7 15. Rhd1 Rb8?(15...0-0) 16. Bc5 Qc7 17. Rxd6 Qxa5 18. Rxe6 fxe6 19. Bxe7 Rb7 20. Bd6 Nd7 21. Qh4 Qd8 22. Qh5+ g6 23. Qh6 Qf6 24. Ne2 Kf7 25. h4 g5 26. hxg5 Qxh6 27. gxh6 Rg8 28. g4 Rg6 29. Rh1 Rb6 30. Ba3 Rf6 31. Rh3 Kg6 32. Kd2 Rf7 33. Ke3 Nf6 34. Nc3 Rd7 35. Rh1 Rc6 36. Na4 Rb7 37. Nc3 Rb8 38. Nd1 Ng8 39. Rh5 Nxh6 40. Rxe5 Nf7 41. Rh5 Rb5 42. Rh1 e5 43. Nc3 Rb7 44. Nd5 Re6 45. Bb4 Kg7 46. Rh2 Ng5 47. Bc3 Kg8 48. Rf2 Rf7 49. Rf1 Re8 50. Ke2 Ref8 51. Bxe5 Nxe4 52. Ke3 Nc5 53. f4 Re8 54. Kd4 Nd7 55. Re1 Re6 56. Re2 Nxe5 57. fxe5 Rg7 58. Nf6+ Kf7 59. Kxc4 Rg5 60. Kd4 Rb6 61. c4 Ke6 62. b3 Rb8 63. Re4 h6 64. Nd5 Rbg8 65. Nf4+ Ke7 66. e6 1-0
コルス大会では、前号で紹介したヒドラ(コンピュータ)に惨敗だったアダムズが、R2に世界チャンプのトパロフを破った。
イギリスのGMの幸運はその前日にも起こっていた。多くの著作で有名なジェームズ・プラスケットは、イギリス版「クイズ£ミリオネア」に出場(すでに3 回目)し、3つのライフラインも使い切っていたが、翌週まで正解を続けて25万ポンドを獲得した。賞金で買いたい物は新しいズボンらしい。
ウェブ上だと星取表はちゃんと表に書かないと見にくい。それはともかく、思ったほど大した作業ではなかった。年購読費5000円で購読者が200人見込 めるならやってみたい気はする。その100万円から隔月印刷製本代等5万x6回を引いても70万円は残るから、私ならこれだけでも「食える」。
実戦、通信戦を問わず国内の投稿を募集し、ページ数が48ページくらいあれば、謝礼は広告収入や寄付でペイできるように思える。団体の会報ではない個人 発行の日本のチェス雑誌なんて…できればすごい。上記のニュース記事の元ネタサイトが分かる人なら、みんなその可能性を持っているようにも思えるが(笑。
トパロフの本はまだないようなので、アナンドの自戦集(334ページ、'01年改訂版、57ゲーム、30問のクイズ付き)を貼っておこう。amazon レビューによると、シシリアン・キラー(マフィア撲滅!)を目指す人は必読らしい。
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2006年03月07日
チェス翻訳の話19:ICCFウェブ戦規則訳例
ルーティーンになっている曜日ごとの連載を久しぶりに崩してみたい気持 ちになった。JCCAスタッフからは退いたが、 私しかできないとまでは言えなくても私こそがやるべきことを探して、昨日からICCF(世 界通信チェス連盟)規則の和訳に取りかかっている。
かつて規則は、ICCFトーナメント参加者に小冊子で送られており(今はどうか知らない)、一人の会員の方が全訳されたことがあったが、今は郵便戦、E メール 戦、ウェブサーバー戦と通信手段が多様化したことによって複雑になっている。他にトーナメント全般規則と競技全般のガイドラインがある。
最も新しくて注目されているウェブサーバー戦は、リアルタイムではないオンライン対局と言えばいいだろうか。進行が自動的に本部で管理されるので、E メール戦 より気軽でトラブルも少なく、今後の主流になることが予想される。
JCCA掲示板にあるように、この国内戦も ICCFのウェブサーバーを借りて始められるように準備を進めている。そこでまず、このウェブサーバー戦の規則から訳し始めている。たとえ法律文であろう と、いかに平易で分かりやすい日本語に訳すかが私の本分とするところだ。例を挙げよう。
1) Play and Control
a. Games shall be played in accordance with the FIDE Laws of Chess, except as otherwise defined in these rules or other ICCF rules.
まず最初の部分である。Play and Controlはカタカナにしてしまいたいところで、実際早川会長も「コントロール」としていたが、コントロールは多義語なのでやはりまずいだろう。実戦 ならTDの役割はゲームの「監督」だが、通信戦は事務的処理なので「管理」がふさわしい。
monitor等のもっと具体的な「管理」手段を示す言葉も出てくるので、それと区別する考え方もあるが、そういう違いが法解釈の問題にまで及ぶならと もかく、たとえそうでもそのときは原文を参照すれば済むことだろう。
playもすべてプレーにすると浮いた感じになる。最近はプレイともよく書かれ、原語発音に忠実な傾向はいいことかもしれないが慣習的には長音にすべき だ。「対局」の方が、サ変動詞化したときにも据わりがいいだろう。
2語だけでここまで考えねばならないが、用語訳は最重要事項だから仕方ない。2行目shallがmustの意味になるのは法律文最大の特徴である。そ れさえ押さえればあとはexcept以下をどう処理するかだ。こういうotherwiseを見ると、最近では主流の語順通りに訳したくなるし、私もまずは 以下の ようにしてみた。
「a. ゲームは、FIDEのチェス規則(Laws of Chess)に従って対局しなければならない。ただし、本規則および他のICCF規則で定める事項に関しては、その限りではない」
「ただし〜その限りではない」がいかにも条文ぽいが、私は「らしさ」より自然な日本語を優先してこれを却下した。今のところ以下がベストと考えている。 「および」でさえ単に「や」に替えたいくらいだが、最初くらいは多少格調を感じさせた方がいいだろう(笑。
1) 対局と監督
a. ゲームは、本規則および他のICCF規則で定めていない事項に関しては、FIDEのチェス規則(Laws of Chess)に従って対局しなければならない。
2) Transmissions
c. Players are responsible for monitoring the progress and time utilisation for all of their games on the ICCF Webserver. An election to disable the receipt of Email confirmatory messages, will not remove a player's responsibility for ensuring the normal progress of games.
2) 通信
c. プレーヤーは、ICCFウェブサーバー上にある自分のゲームすべての進行管理と消費時間に責任を持つ。確認Eメールの受信拒否を選択しても、通 常のゲーム進行確認のプレーヤー責任を放棄したことにはならない。
もう一つ見ておこう。「通信」の最後である。playerも当然頻出するが、これは対局者ではなくプレーヤーとする。同類語であっても、一貫性に固執す るより、「行為」と「人」 を漢字とカタカナで区別する読みやすさを優先すべきだろう。
monitorは上記の通り「管理」、time utilisationは厳密には「時間」より「使い方」に力点があるが、通りのいい「消費時間」でいいだろう。2文目は最初何のことやらと思ったが、ど うやらサーバーからの確認Eメール受信を拒否するモードがあることのようだ。ここは仮定法的に意訳した。
仮定法は英語の専売特許のように思われているが、if以外にwhenやwhere以下の条件節も仮定的に訳す方が自然な日本語になる場合が多い。特に チェスの文章では頻出テクニックとなる。「責任を持つ」は何となく大袈裟でぎこちない。ほんとうは勝とうが負けようが本人の自己責任程度の意味だが。
久しぶりに翻訳技術の話をメインに書いた。週一くらいでこういう話も書きたいが、ネタをいちいち覚えて記録しておくのがけっこう面倒なのだ。上記の説明 くら いのことは常時頭の中に浮かんでは消えていく。この調子で、今日中に「ウェブサーバー戦」を完成できるかな。
せっかくだから、個別にレビューを書く機会もなさそうな翻訳関係の本を紹介する。英日翻訳の文法的な変換方法をパターン化した安西徹雄の『翻訳英文法』である。趣味でもプロ志望でもどんなジャンルの翻訳を目指すにして も必読の名著だが、↓の方が同様の内容で安いらしい。
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2005年11月16日
帰省からただいま〜
早川さん逝去の件は、私のブログで初めて知った方もおられるようで恐縮だが、私は松戸クラブ掲示板のOhtakeさんの書き込みで知った次第。チェスアンテナで留守中のブランクをざっと追うと、「チェス英日翻訳用語集」が皇帝にリンクされていてうれしい。
リンクは、ちゃんとトップページのあるチェスのHPを作ってからにしようと思っているうちにさぼっているが、リンクしていただく分にはどのページでも全くかまわない(汗。今日はもうしんどいのでまともなチェス記事は明日から再開する。
2005年10月02日
Lewis『The Chess Game』レビュー
「チェスのゲームが終わったら、ポーンもキングも同じ箱に片づけられる」−アイルランドのことわざ
今日は一か月ぶりの実戦(例会)だというのに先月の大会が終わってから全然序盤の勉強をしていない。毎日問題を解いたり進行中の世界選手権の棋譜並べはし てるから、例会ぐらいは気楽にいこう。それより、28日に銀座でグレン・グールドの 未発表映像上映と宮澤さんらの講演があったのをコロッと忘れていた (汗。
26日に粘土買いに行く前に思いだしていれば、ついでに買い物を合 わせたのにと、イベントに行き損ねたことよりついでを作れなかったことを悔しがってい る。金欠で最近は全然グールド関連を買ってないから、どっちみち行かなかったような気もするが。
今日のネタは、「グールド・フィッシャー・チェス」記事以来また グールドと関係がなくもない。そもそもチェスの音楽ネタなど紹介でき るとは思ってなかっ たの で、この音源のことは久しく忘れていた。ジョン・ルイス&ミリヤナ・ルイス夫妻による"The Chess Game"である。
これは原曲、バッハの「ゴルトベルク(英語混じりにゴールドベルクとも呼ばれることが多い)変奏曲」をジャズ風に弾いただけのものだが、各曲(主題と 30の変奏)にそれぞれチェスの定跡名や駒の動きが付けられている。前半しか資料がないが、まずそれを紹介する。
主題(アリア) Queen's Pawn Opening
第1変奏 King's Gambit
第2変奏 Pawn to Queen 4
第3変奏 Knight to Bishop 3
第4変奏 English Opening
第5変奏 French Defence
第6変奏 Bishop to Queen 3
第7変奏 Pawn to King 5
第8変奏 En passant
第9変奏 Rook Takes Queen's Knight
第10変奏 Castle
第11変奏 Rook to Queen 1
第12変奏 King to Knight 2
第13変奏 Bishop Takes Knight
第14変奏 Slav Defence
第15変奏 Queen's Gambit Declined
穏やかな主題が 1 d4なのに対して、静寂を切り裂くように始まる第1変奏がキングズ・ギャンビットというのは何となく分かるが、その後は3,6,9,12,15と置かれた カノンに何か共通な手筋があるわけでもなく、これ以上の謎解きは無意味な感じがする。variationを 変奏曲と変化手順にかけているだけ?
演奏について少し触れておくと、まず奥さんがチェンバロで普通に弾 き、続いて同じ曲を旦那がピアノで元のメロディーが分からないほど崩 して弾くというパターンが 基本となっている。曲によってはピアノにチェンバロがからんだり、いきなりピアノから始まるものもある。
それで演奏時間が長くなるから前半と後半で別々の1枚もので売られている。手元には'88年に前半のレコードかCDからカセットに録音した記録しかなく、そのディスクを借 りたのがレンタル店か知人なのかも記憶にない。この曲がグールドの出世作であり、訳の分からぬチェスの引用が付いていたから気になって借りたのだろう。
几帳面に書いたカセットのインデックスによると、"The Chess Game Part I Based on J.S.Bach's 'The Goldberg Variations'"というタイトルだが、下のamazonリンクで分かるように、この日本盤では、不向きと判断してかタイトルにはチェスのチの字も 出てこない。
私が録音したのはどうやら輸 入盤だったらしい。こちらはたしかに"The Chess Game"だ。グールドの旧録音('55年盤)がお好きだというロレンさ ん、御存知でしたか? おっと、そういえば、レコード「盤」とチェス「盤」、こん なところにも共通点が…。お後がよろしいようで(笑。
| J・S・バッハ:ゴールドベルク・ヴァリエーション(1) | |
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ジョン・ルイス&ミリヤナ・ルイス ミリヤナ・ルイス
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2005年09月09日
Edward Lasker『Chess Strategy』和訳連載開始
「敵のキングを捕らえるために惜しむ代償などない」−コプレンツ
ブログ名に「(チェスがメイン)」を付け加えた。取って付けたようだが、「チェス」でググって100位にも入っていないようでは、これほど更新しているチェスのブログとしてはもったいないというわけである。
著作権切れ書物を電子書籍にアーカイブ化しているプロジェクト・グーテンベルクには、チェス書が2冊だけある。どちらもエドワード・ラスカーの作品で、一つはチェスとチェッカーの混合本、もう一つが"Chess Strategy"である。
この訳をここで連載することに決めた。紙出版もいずれできればしたいとはいえ、本書は内容が古くて初〜中級向けであることや、ブログのマンネリ化打開のためでもある。
紙出版はもっと購買層が見込める中級以上の本を想定しているが、一度数百冊と刷ってしまうと後で間違いが直せないというデメリットもある。読むたびにニュアンスを直したくなる翻訳では悩ましい問題である。
今後、本業が多忙になりそうで今年中の紙出版は果たせそうにない。ブログの毎日更新は死守したいので、その中で連載翻訳を入れることを思いついた。もちろん、福岡チェスクラブブログでのYamagishiさんの連載は大いに刺激になった。
今日は、目次とその訳を以下に記すに留める。「序文」は訳すが、「第1部 序章」は省略する。「チェスのルール」はJCAを初め、多くのサイトで紹介されているので参照されたし。
「記譜法」は英米式について書かれているので、国際式に直す訳文では無意味である。国際式記譜法の説明を付加するかもしれない。目次の訳も暫定的に付けたので、最終的に変更するかもしれない。
1回の分量はできるだけ目次の1項目分、週1回のペースでやっていきたい。内容が古いとはいえ、完成すればネット上の初心者向け日本語マニュアル最大のものになるだろう。もちろん完成分はブログからHPへ整理していく。
Edward Lasker(1885-1981)著、J. Du Mont訳 "Chess Strategy" 第2版(1915)、原著のダウンロードはhttp://www.gutenberg.org/etext/5614からできる。
CONTENTS 目次
TRANSLATOR'S PREFACE 訳者序文
AUTHOR'S PREFACE 著者序文
PART I 第1部
I. INTRODUCTORY 序章
I. Rules of the Game チェスのルール
II. Notation 記譜法
II. HINTS FOR BEGINNERS 初心者指南
Elementary Combinations 初歩的コンビネーション
Simple Calculation 簡単な読み
Complications 困難
III. GENERAL PRINCIPLES OF CHESS STRATEGY 戦略の一般原則
Introductory 序論
Balance of Attack and Defence 攻撃と防御のバランス
Mobility 可動性
IV. THE OPENING 序盤
Development of the Pieces ピースの展開
On Losing Moves 敗着手に対して
Examples of Practical Play 実戦例
Pawn Play ポーンの指し方
Pawn Skeleton ポーン形
The Centre センター
A. King's Pawn Games キングポーンのゲーム
B. Queen's Pawn Games クイーンポーンのゲーム
C. Irregular Openings 変則的な序盤
V. THE END-GAME 終盤
End-games with Pieces ピースの終盤
Pawn Endings ポーンの終盤
Mixed Endings 混合した終盤
END-GAMES FROM MASTER-PLAY マスターの終盤戦
Teichmann-Blackburne (Berlin, 1897)
Ed. Lasker-Rotlewi (Hamburg, 1910)
Blackburne-Schlechter (Vienna, 1898)
Bird-Janowski (Hastings, 1895)
Steiner-Forgacz (Szekesfehervar, 1907)
Charousek-Heinrichsen (Cologne, 1898)
VI. THE MIDDLE GAME 中盤
General Remarks 概説
Evolution of the Pawn Skeleton ポーン形の進化
Objects of Attack 攻撃目標
"Backward" Pawns 「出遅れ」ポーン
On Fixing a Weakness 弱点を固着して
Weaknesses in a Pawn Position ポーン形の弱点
Breaking up the King's Side キング側を粉砕
Doubled Pawns ダブルポーン
Illustrations-- 実例
v. Scheve-Teichmann (Berlin, 1907)
Marshall-Burn (Ostend, 1907)
Manoeuvres of the Pieces Open Files and Diagonals ファイルやダイアゴナルをオープンにするピースの戦術
Example-- 実例
Fred. Lazard-Ed. Lasker (Paris, 1914)
PART II 第2部
ILLUSTRATIVE GAMES FROM MASTER TOURNAMENTS マスターのトーナメント・ゲーム解説
1. Tartakower-Burn (Carlsbad, 1911)
2. Leonhardt-Marshall (San Sebastian, 1911)
3. Spielmann-Prokes (Prag, 1908)
4. Tarrasch-Capablanca (San Sebastian, 1911)
4a. Howell-Michell (Cable Match, 1907)
4b. X. v. Y
5. Griffith-Gunston (London, 1902)
6. Mason-Gunsberg (New York, 1889)
7. Marshall-Tarrasch (Hamburg, 1910)
8. Blackburne-Em. Lasker (Petrograd, 1914)
9. Salwe-Marshall (Vienna, 1908)
10. Teichmann-Amateurs (Glasgow, 1902)
11. Schlechter-Janowski (Paris, 1900)
12. Teichmann-Rubinstein (Carlsbad, 1911)
13. Teichmann-Schlechter (Carlsbad, 1911)
14. Spielmann-Tarrasch (San Sebastian, 1912)
15. Aljechin-Niemzowitsch (Petrograd, 1914)
16. Yates-Gunsberg (Chester, 1914)
17. Berlin-Riga (1908-1909)
17a. Maroczy-Berger (Vienna, 1908)
18. Em. Lasker-Capablanca (Petrograd, 1914)
19. Ed. Lasker-Janowski (Scheveningen, 1913)
20. Ed. Lasker-Englund (Scheveningen, 1913)
21. Ed. Lasker-Aljechin (Scheveningen, 1913)
22. Forgacz-Tartakower (Petrograd, 1909)
23. Yates-Esser (Anglo-Dutch Match, 1914)
24. Atkins-Barry (Cable Match, 1910)
25. Em. Lasker-Tarrasch (Munich, 1908)
26. Capablanca-Blanco (Havanna, 1913)
27. Niemzowitsch-Tarrasch (San Sebastian, 1912)
28. Alapin-Rubinstein (Wilna, 1912)
29. Teichmann-Spielmann (Leipzig, 1914)
30. Tarrasch-Spielmann (Mannheim, 1914)
31. John-Janowski (Mannheim, 1914)
32. Ed. Laskcr-Mieses (Scheveningen, 1913)
33. Barasz-Mieses (Breslau, 1012)
34. Em. Lasker-Niemzowitsch (Petrograd, 1914)
35. Reti-Tartakower (Vienna, 1910)
36. Forgacz-E. Cohn (Petrograd, 1909)
37. Marshall-Capablanca (New York, 1909)
38. Rotlewi-Teichmann (Carlsbad, 1911)
38a. Rubinstein-Teichmann (Vienna, 1908)
39. Rotlewi-Rubinstein (Lodz, 1907)
40. Rubinstein-Capablanca (San Sebastian, 1911)
41. Niemzowitsch-Tarrasch (Petrograd, 1914)
41a. Em. Lasker-Bauer (Amsterdam, 1889)
42. Capablanca-Aljechin (Petrograd, 1913)
43. Capablanca-Bernstein (Petrograd, 1914)
44. Dus Chotimirski-Vidmar (Carlsbad, 1911)
45. Rubinstein-Spielmann (Pistyan, 1912)
46. Thomas-Ed. Lasker (London, 1912)
47. Tartakower-Asztalos (Budapest, 1913)
47a. Tartakower-Spielmann (Vienna, 1913)
47b. X v. Y
48. Blackburne-Niemzowitsch (Petrograd, 1914)
TABLE OF OPENINGS 序盤の表
A. King's Pawn Games キングポーンのゲーム
B. Queen's Pawn Games クイーンポーンのゲーム
C. Irregular Openings 変則的な序盤
| Chess Strategy | |
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2005年09月05日
松戸「オータムトーナメント」レポート
「盤上では好手以外に用はない」−ボビー・フィッシャー
今回は久々にレビューをお休みして昨日の松戸「オータムトーナメント」についてお話ししよう。午前中の1Rを事前byeにしたというのに家を出るのがけっこうギリギリになってしまった(汗。
掲示された2Rのお相手は1559の方でしかも黒番。いきなりきついペアリングだったが、以下は私のメイティング・アタック 25...Qg5を 26 g3と受けられたところである。(アンダーラインが本譜手順)
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ここは「26 e4なら 26...f5か。しかしその前に26...Bb6」と考えていた。26 g3に対しては 26...Bxg3とするために先に 25...Bb6とはしなかったのだ。
26...Bxg3で楽勝と思ったが、27 fxg3ではなく意外な 27 Kf1とされたのでちょっと悩んだ。一度捨てたBだから自ら 28...Bxf2とする手は成立するはずである(true sacrifice)。29 Kxf2 Qg2+ 30 Ke1 Bf3. これで 31...Qe2#が受からない。31 Rd2は 31...Qg1#。
しかし、今ソフトも使わずに家でビューアーを見れば一目瞭然のこのコンビネーションを、このときは読み切れなかった(汗。言い訳をすれば安全策を採って 27...Bh2とBを生かしたのだ。
だがここで白に一手の余裕を与えた代償の方が大きかった。28 Qc2 Bf3 29 Ke1 Qg1+ 30 Kd2 Rd8+(今並べていると、実戦ではややこしそうで読みを打ち切った 30...c3+! 31 Bxc3 Qxf2+ 32 Kc1 Qxe3+の方がいいことが分かった)31 Bxd4 Bxd1 32 Qxd1 Qxf2+ 33 Kc1 c3(33...e5) 34 Qc2 Qe1+ 35 Qd1 Qxd1+ 36 Kxd1 e5 37 Kc2 exd4 38 exd4
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Rアップだからいいじゃんと思われそうだが、この後cとdのPを取り合い、fのPとNの交換の後、時間切迫のせいもあって、aとbのPを止めるためにBとRを捨て、やっとのことでgのPをQにして勝った。それも(K+Q vs K)の後2手でメイトの局面まで粘られて、残り13秒だった(汗。
こういうゲームが勝っても不本意なのは、美学のためとかではない。いくら60分指し切りでも、ここぞというところではしっかり時間を使って読み切る方がむしろ早くけりがつくからである。次のゲームへの余力も残せるし(休憩時間の確保)、こんなことをやっていては相手がリザインしてくれなくなる。
3R白番、相手は1383にしては強く、敗因は私のPダウンのポカ手からじり貧。エクスチェンジ+2Pダウンで残り私12分に相手が5分を切っていた。切れ負けしそうな相手ではないので投げたが、メイトまで後30手はかかると考えると、1手あたり相手は10秒で指さねばならない。微妙だが時間で勝てたかもしれない。
4R黒番、相手は1004だが学生(生徒)さんはあなどれない。序盤はそれほど詳しくないと判断して、1 e4に対して最近ずっと指してるシシリアンではなくルイ・ロペスのオープンにしたのが成功して以下の局面に。
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ここで 23...Rg6+??とやってしまった。24 Qxg6 Qxe3 25 Qc6! 1-0 負け惜しみではなく 24 Qxg6の可能性は見えていたのになぜかちゃんと読めていない。「2.5ポイントなら入賞の可能性あり」などと考えていたことは確かだ。しかし、ここから負けてたらいつ勝てるというのか(汗。
あいにく、余力を残さなくていい4Rだけが早く終わってしまったので、残り時間は観戦しながら今後のためにできるだけ参加者の顔と名前を覚えて回った。ロングカーリー茶髪にカジュアルな出で立ちの私は、ビジュアル系の兄ちゃんと思われたかもしれない(笑。
40人をレイティングでGOLDとSILVERの20人ずつに分けてそれぞれの中で対戦して上位5人(入賞)を決める結果が掲示された。2.5ポイントで5位の人が一人だけいて、私が4Rを勝ってい「たら」タイブレークのBergerポイントが同じ9.5だっただけに、入れ替わり入賞だったかもしれない。
表彰式で顔とブログを売るチャンスだったのに〜。とはいえ、これだけ頻繁に更新しているからか、私の名前だけはけっこう知られているらしく、これで顔もリンクされただろう。4Rで初めて役立ったクロックの設定をしてくれた篠田さんありがとう。
大会後は久しぶりに打ち上げにも参加した。といっても私が最年少となるベテラン組7人だけで、ほっとするひとときだった。予想外の大人数参加で大忙しだった田端さん、ベテランで唯一入賞の佐々木さん他、お疲れ様でした。
約束の本を見せていただいた大竹さん、やっといろいろお話しできて楽しかったです。次の対戦はいつになるか分かりませんが、序盤準備は抜かりなくやっておきますよ(笑。
2005年08月14日
松戸チェスクラブ勉強会 発表内容
今日は何も書いてる暇がないので、その後半にやった今年の全日本選手権のゲームを、配布そのままの資料で上げておく。詳しくは「勉強会資料」ページでフォローしよう。このレベルになると古いFritzでは歯が立たないところがある(汗。
白:小島慎也(2044) 黒:杉本公一(1878)
'06全日本選手権 '05/5 [B17]
1.e4 c6 2.d4 d5 3.Nd2 dxe4 4.Nxe4 Nd7 5.Ng5
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Position after 5.
g5
5...Ngf6 [5...h6?! 6.Ne6 Qa5+ 7.Bd2 Qb6 8.Bd3 fxe6?? 9.Qh5+ Kd8 10.Ba5+- Nunn-Georgiev, Linares 1988] 6.Bd3 e6 7.N1f3 Bd6 [7...h6!? 8.Nxe6 Qe7?! 9.0_0 fxe6 10.Bg6+ Kd8 11.Bf4+/- Deep Blue-Kasparov, New York (6) 1997] 8.Qe2 h6 9.Ne4 Nxe4 10.Qxe4 Qc7 11.0-0 b6 12.Qg4 Kf8 [12...g5 13.Qh3 Rg8 14.Nd2 Bb7 15.Nc4 0-0-0∞ NCO] 13.b3 [13.Qh4 Bb7 14.Re1 Re8 15.Bd2 c5 16.Be4 Bxe4 17.Rxe4 Nf6 18.Re2+/= Arakhamia-Speelman, British League 1997/8] 13...Bb7 14.Bb2 Nf6 15.Qh4 Be7?! [15...Nd5 △...Nf4] 16.Ne5+/= c5 [16...Rd8] 17.dxc5 Qxc5 [17...Bxc5] 18.Rad1 Qd5?! [18...Rd8] 19.f3?! [19.Qh3!+/- △c4] 19...Rd8+/= 20.Kh1 Qa5 21.Bc4! 21...Rxd1?! [21...Nd5] 22.Rxd1+/- b5? [22...g5! 23.Qe1?! Qxe1+ 24.Rxe1 Rg8 25.Nxf7 Kxf7 26.Bxe6+ Kf8 27.Bxg8
Nxg8+/=]
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Position after 22. ... b5
23.Bf1? [23.Bxe6!+-] 23...Ne4? [23...Bd5+/-] 24.Qe1? [24.Ba3!! b4 (24...g5 25.Qh5 Nf2+ 26.Kg1 Rh7 27.Bxe7+ Kxe7 28.Rd7+ Kf6 29.f4 gxf4 30.Rxb7 Qe1 31.Rxb5+-) 25.Bxb4 g5 26.Bxa5 gxh4 27.fxe4+-] 24...Qxe1+/= 25.Rxe1 Nd6 26.Ba3 a5?! [26...Ke8] 27.Bc5+/- b4 28.Bb6 Nf5?! [28...Bd5] 29.Bxa5+- Kg8 30.c3?! [30.Nd3]
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Position after 30. c3
30...bxc3 [30...Bh4!? 31.g3?! Nxg3+ 32.hxg3 Bxg3 33.Re3+/-] 31.Bxc3 Bc5 32.Bd3 Ne7 33.b4 Bd6 34.Nc4 Bc7 35.a4 h5 36.b5 Nd5 37.Be5 Bxe5 38.Nxe5 h4 39.h3 Rh5 40.a5 Rg5 41.a6 Ba8 42.b6! Nxb6 43.Rb1 1-0<;/span>
23.Bxe6!を小島さんが指さなかったのは全日本のプレッシャーかもしれない。24.Ba3!!は感想戦でも出なかったんじゃないか。これを指してたらしびれる。早くも、htmlとブログの局面図共有の問題が出てきて困った。改行をなくすのもたいへんだ。2005年08月04日
チェス翻訳の話18:Closed Game
この連載のネタになりそうな本も注文したかったがチェス以外の本も必要なので、次回に回した。自分の序盤研究に関する本は買っても内緒にしたいからレビューに書けないのが難点だ。買ってない本まで紹介するようにすればごまかせるか(汗。
"Chess Openings: Traps and Zaps"は、他は「チェス英和翻訳用語集」用のネタで十分という感じなので、もう一つ手元にあるパンドルフィーニ本"Weapons of Chess"の用語集からいってみよう。これはConcept Glossaryという見出しだけに手応えがある。
("Weapons of Chess" by Bruce Pandolfini p.279)
Closed Game
A game is considered closed if the center is more or less blocked by pawns so that movement through the center is impeded. Such positions, where none of the central pawns have been exchanged, slow the pace of the game and contradict principles of the open game.
Development is sluggish because diagonals and files are blocked. There are more pawn moves, especially on the flank. Castling can be delayed, there being no immediate need to safeguard the king behind a wall of pawns - the blocked center already fulfills that function. Play on the wing predominates as fewer opportunities arise to employ the central squares. Knights have more time to maneuver; bishops are less effective because of pawn obstacles. In closed games, players generally try to accumulate small positional advantages. Grandmaster games of this type are often incomprehensible to the average player.
クローズ(ド)ゲーム
センターがおおむねポーンでブロックされて動きが遮断されている局面を、クローズなゲームという。そのようなセンターポーンが交換されていない局面では、ゲームの進行は遅く、オープンゲームの原則は相容れない。
展開は、ダイアゴナルやファイルがふさがっているために緩やかとなる。ポーンは特に盤の両端での指し手の方が多い。キャスリングは遅らせることが可能で、すぐにポーン壁の後ろにキングを囲う必要はない。ブロックされたセンターがすでにその機能を果たしているからである。センターのマスを利用する好機はほとんどないので、側面でのプレーが支配的となる。ナイトは駒繰りに手数をかけることができる反面、ビショップはポーンが邪魔になって威力が半減する。クローズゲームでは、一般的にプレーヤーは少しずつポジショナルな優位を積み上げていくことに努める。グランドマスターが指すこの種のゲームは、並のプレーヤーには理解できないことが多い。
使われている用語ももうほとんど用語集に載せたものばかりなので、特に難しい部分はないが、難敵positionalがしかもadvantage付きで出てくる。advantageを絶対に「アドバンテージ」としたくない私としてはひじょうに困った。
テニスや卓球のアドバンテージはそれなりの特別な意味があるからいいだろうが、これは特にルールに関する言葉でもないから何とかカタカナを避けたい。しかし、その前に「ポジショナル」という形容詞に「な」を付けるところですでに無理がある(汗。
positionalを「ポジション的」にすればつながりはうまくいく。口語と文語を分けると割り切ると考えればそれもありだろう。幸い、ポジションに比べるとポジショナル〜と実際に発声される機会は少ない。
昔、特に日本の入門書では 1 d4のゲームを指していたが、そういう使い方は見かけなくなった。1 d4 d5 2 c4 e5のようにクローズゲームどころではない場合もあるから、上記のように実質的に判断すべきことなのだろう。
ところで、この本はすでに「チェス書レビュー」で、「図はあるが指し手の羅列はない。言葉でチェスの基本概念を初心者向けに説明する。英語が得意なら初心者が一皮むけるチャンスになる本。用語集付き」と紹介している。
指し手がないといってもさすがにa1〜h8のマス目は使われる。手筋という動的なものはあまり扱わず、各章のタイトルが用語=概念という感じだ。小さなチェス百科として、気が向いたときに好きなところを読んでもいいだろう。
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2005年07月30日
チェス翻訳の話17:Consolidate
consolidateはチェス用語ではあまり見ない。パンドルフィーニが個人的によく使うのかもしれない。そういえば彼の文章は、"Chess Life"のコラムや問題集の印象は強いのだが、用語の扱いについてはどうだったっけ。
("Chess Opening: Traps and Zaps" by Bruce Pandolfini p.223)
Consolidate - To stabilize a loose or uncoordinated position. For example, in winning material, one may expend several tempi and remove pieces from the main playing area. One consolidates by bringing pieces back into the game so that they are working together, guarding and attacking harmoniously, cooperating, safeguarding the King, and thereby are ready to exploit the material advantage.
統合強化
駒同士の結合が緩いあるいは不調和な陣形を安定させること。例えば、駒得で勝勢の場合なら、数手を費やして主戦場からピースを退却することもある。それから、ピースが共同して防御にも攻撃にも協調し、協力し合ってキングの安全を守れる形で戦場にもどす。その統合強化が駒得の優位を生かすことにつながる。
仰々しいと思いつつも「統合強化」とした。「駒同士の結合」は補足として必要だろう。the main playing areaとthe gameは同義だろうが、訳でわざわざ「戦場」などとメタファーを使ってしまった。「陣形」もそうだが、こういう表現の方がすっきりする場合はどんどん使ってみるのもいいだろう。
mayは「〜してもいい」が学校英語で染みついた人が多いかもしれないが、チェスでは法律文のようにcanに置き換えられる場合がほとんどだ。この場合は、文の流れを考慮して「〜できる」ではなく「〜することもある」にしたが、それでもmayよりcanに近いニュアンスだろう。
2005年07月29日
序盤の話もしよう
コメントで序盤の話が出たので、そのオープニングの話をしよう。元々私がチェスでいちばん好きな場面だしネタは山ほどある。記憶だけで本に載っている短局と同じ勝ち方もできるし、実際にやったこともある。
フィッシャーは 1 e4だけが正しい手だと言った。グリュンフェルトは生涯 1 d4しか指さなかったという。1 c4と 1 Nf3までがオーソドックスな部類といえるだろうが、今回はそれ以外の話。
1 a3(アンデルセン・オープニング)は19世紀の強豪アンデルセンがふざけ半分で指したことから名前を残しているが、これは手そのものより対策や評価にまつわるあれこれが興味深い。
たいていの定跡書にはこの後、1...g6!と書いてある。チェスを始めた頃見たときは、白黒ともに端っこの方のポーンを1個だけ突き合って何やってんねんと思ったものだ。
この"!"は白のQ側フィアンケットに対抗する構想的好手とでもいうべきもので、別に黒が 1...d5や 1...e5で普通にセンターを取るのがそれより悪い手というわけではない。このへんは初心者なら誰でも戸惑うのではなかろうか。
この後 1...e5 2 c4と続くと、白はreversed O'Kelly Sicilian with an extra move(1手得の逆オーケリー・シシリアン)になる、などという取って付けたような説明が加わる(笑。
1手目に端ポーンを突く4種類の定跡(a3, a4, h3, h4)の中では、1 a3がその1手を無駄にしなくてすむ可能性がいちばん高いということだろう。1 b3, c3, d3は単なる手損か他の定跡になりそうだ。1 d3はカスパロフのディープブルー対策で記憶に残っている。
1 b4は、私が始めるより昔に天神林さんが指していたからか、このたぐいではわりと知られている。かつてはオリンピックでもこういう手で挑んだ日本人も多かったようだが、負けて元々ならおもしろい作戦かもしれない。
フィッシャーと対戦した宮坂さんの心境となると、想像もできない。松戸サークルには、その頃の生き残り(というと失礼だが)、ベテラン陣がそろっている。土日の大会は、ヤングパワー(笑)に一泡吹かせる活躍を影ながら願っています。







受験英語における直訳至上主義を脱す





















