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2005年10月20日

Pandolfini『Pandolfini's Endgame Course』

 今回は、1988年に出てから初心者用終盤本の定番となったパンドルフィーニの"Pandolfini's Endgame Course"だが、中級者にもひ じょうに役立つ本である。私も以前持っていたが、こういう本を全部マスターしたわけでもないのに手放す時点で実戦への気合はなくなっている(汗。

第1部:ピース編。
 その第1章は、「K+Q+R v. K / K+R+R v. K / K+Q v. K / K+R v. K」といったメジャーピースで裸キングをメイトするテクニックを扱う。ステイルメイトを避ける手待ちさえ覚えれば初心者でもそれほど難しくないケース だ。
 第2章は、「K+B+B v. K / K+B+K v. K」のマイナーピース編。 特に後者は、中級者でも間違えて50手ルールドローになる可能性がある。実戦ではほとんど生じないが。
 第3章は、「K+Q v. K+Q / K+Q v. K+R」のメジャーピース 対決編。
 第4章は、「R v. B / R v. N / R+B v. R」のルック対 マイナーピース編。この2章は、駒が互角なら通常ドローだが、著者は勝敗が付く例外を強調する。

第2部:ポーン編。
 終盤の要。「K+P v. K / K+2P v. K /  K+P v. K+P / K+2P v. K+P」を重点的に、それ以上のポーンまで扱う。オポジション、テンポ、トライアンギュレーション等のテクニック解説もあって十分の内容。

第3部:ピースとポーン編。
 「Q v. P(s) / R v. P(s) / B v. P / N(s) v. P / B+P (v. K) / B+P v. P / N+P (v. K) / N+P v. P / Q v. R+P / Q+P v. R+P / Q+P v. Q / R+P v. R / R+P(s) v. R(+P) / B+P v. B / K+P v. N / B+P v. N / N+P v. B」という多様なケースを扱う。重要なルックルセナフィ リドール局面もしっかり説明。

 1ページ1題という見やすさと分かりやすさもいい。長い手数を要す るパターンは数題に分割するなどの工夫をすることで、わずらわしい多 くの枝分かれを追う負担も軽減している。長い前置きを読まずにすぐに問題に 挑戦しながら同時に学んでいける気安さが取り組みやすい。誤植は、忙 しいパンドルフィーニには付きものなので大目に見よう(笑。
Pandolfini's Endgame Course (Fireside Chess Library)
0671656880 Bruce Pandolfini

Fireside 1988-10-15
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おすすめ平均star
starこれ以上分かりやすいものは無いでしょう
star実戦で役立ちました

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posted by 水野優 at 00:01| Comment(0) | チェス(洋書評 終盤) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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