ホームページは「チェストランス」です。古い記事では図の駒が表示されません。

2005年10月18日

Kotronias他『Beating The Petroff』

 映画やテレビドラマでは、なぜ自転車の二人乗りシーンがこうもひんぱんに出てくるのだろう。週に一度は何かで見ている気がする。道交法を知らない者への 影響もそうだが、公道で撮影するそのときだけを考えても問題にならないのか。ちなみに私はここ20年で2回しか自転車に乗っていない。
 月末にアメリカからの来客も交えて、フィメールマスク製作者とユーザーの集まりがあるので、それに向けて試作品を製作している。石膏が足りないので、買 い物のついでに近くの文房具屋へ念のために行ったら、おばはんに「置いてない」とタメ口で答えられて気分が悪い。時代遅れの小売店は早く潰れてく れ。


 棋譜まで並べたのは最初だけだったけど、私もFIDE世界選手権の結果はロレンさんやmaroさんのところで追っていた。序盤に関しては、参加者のレ パートリーのせいもあるだろうが 1 e4がずいぶん多かったと思う。そこで、今回はAdamsやAnandが指していたペトロフを取り上げよう。
 Vasilias KotroniasとAndreas Tzermiadianosの"Beating the Petroff"(224ページ、バッツフォード、2005年)である。古くは"Complete Defense to 1 e4"にも使われた黒からの限定しやすくかつ堅実な防御だが、これは白用の限手集。
 IM Igor Khmelnitskyのレビューを引用して訳そう。


"Beating the Petroff" is another interesting book I have checked recently.  While acknowledging that it is not possible to give the reader any real way to beat this very popular opening, the authors attempt to provide a set of clear-cut lines that should help White to get a good positions against virtually every Black's play.  The book is written solely about 3.Nxe5 line and you are only advised to buy it if this is the variation you want to play.  You won't find another main line, like 3.d4 or sidelines 3.d3, 3.Nc3 etc…  Moreover, after 3.Nxe5 d6, only 4.Nf3 is given.  I suggest you do your preliminary research using a database program (ChessBase / ChessAssistant), Chess Informants, New In Chess and other recently published books on Petroff.  Once again, the authors cover all recent trends.  Also, I found really attractive how the authors present relevant Middlegame (25 pages) and Endgame (3 pages) ideas.  I would suggest using Fritz/or another chess playing program to practice some of those Middlegame setups, to see if you like the positions.  38 well annotated games with numerous sub-variations will provide a lot of information to absorb even for experienced players.  Overall, if you want to try 3.Nxe5, this books is Recommended.
 『ペトロフをやっつけろ』は、最近チェックした中で(Starting Out: Alekhine Defenseの他に)もう一冊おもしろかった本である。このようなメジャーな序盤をほんとうに打ち負かせる方法を読者に披露することなど不可能ではある が、著者は、枝刈りをすることでほぼすべての黒の応手に対して有望な局面となるべき手筋を提供している。本書は 3 Nxe5に限定しているので、この手筋を指したい人にしかお薦めできない。3 d4や 3 d3, 3 Nc3といったマイナーな変化は載っていない。さらに、3 Nxe5 d6に対しては 4 Nf3しか扱っていない。事前に、データベースソフト(チェス ベースやチェス アシスタント)を使ったり、チェス・インフォーマント、ニュー・イン・チェスや最近出版された他のペトロフに関する本を調べることを勧める。改めて、著者 は最近のすべての傾向を網羅している。もう一つ実に魅力的なのは、著者が関連する中盤(25ページ)と終盤(3ページ)の考え方を提示していることであ る。気に入ったものがあれば、フリッツのようなチェス対局ソフトに中盤の局面を配置して練習してみるといい。多数の副変化手順付きで詳しく注釈された38 局は、熟練したプレーヤーが吸収するにも多くの情報である。全体としては、3 Nxe5としたいなら本書はお薦めだ。










1 e4 e5 2 Nf3 Nf6 3 Nxe5 d6 4 Nf3

 国内のトップクラスのペトロフ指しで私が思い浮かぶのはichiroさんだ。JPCAでの対戦のときもそうだった。しかし、黒が反撃を狙うタイプの序盤 ではないせいか、日本ではあまり指されないように思う。逆にe4プレーヤーは、これさえあればペトロフには十分と言っていいだろう。
Beating The Petroff
0713489197 Vassilios Kotronias Andreas Tzermiadianos

B T Batsford Ltd 2005-01
売り上げランキング : 513,442


Amazonで詳しく見る
by G-Tools
posted by 水野優 at 00:02| Comment(0) | チェス(洋書評 序盤) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。