ホームページは「チェストランス」です。古い記事では図の駒が表示されません。

2005年10月11日

ソコルスキー実践:2〜Bronstein『The Sorcerer's Apprentice』

 先日、フジテレビで10年も続いた「白線流し」の特番最終回を見た。伏線となる前シリーズも昼間の再放送でまんまと見せられていた。高校の天文部という 私的にはかなわなかったうらやましい舞台で始まるこのシリーズだが、特に見たいアイドルも出ていないのでほとんど見た記憶がない。同趣向で世代的にほぼリ アルタイムのTBS「ふぞろいの 林檎たち」でさえ、見ていないくらいだ。
 酒井美紀は奥二重が相変わらずでパッとしないし、造形的に興味があるのは京野ことみの鼻だけと思いつつ、一人だけ天文学の道へ進む長瀬智也を、いい男に なったなあと見ていた。そういう意味でもあゆがうらやましい(汗。


1 展開

 ときおり序盤の早い段階で、展開を有利にしたりファイルを開くために、ポーンをサクリファイスすることがある。例を挙げると、ブロンシュタイン−ゲレル 戦(1955年、ガザンバーグ)で、白はセンター ポーンをサクリファイスした。シシリアン・ディフェンス。
 1 e4 c5 2 Nf3 Nc6 3 Bb5 g6 4 c3 Bg7 5 d4 Qb6 6 a4 cxd4 7 0-0! a6?(7...Nf6で迅速な展開を目指すしかない) 8 Bxc6 Qxc6 9 cxd4 Qxe4?










 とても危険な手! キングがまだ真ん中にいるのだから、黒はポーン サクリファイスに応じるべきではなかった。この時点で展開を数手稼いだ白は、あらがいがたい攻撃を用意している。
 10 Nc3 Qf5 11 Re1 d5 12 a5 Bd7 13 Qb3 Nf6 14 Re5! Qd3 15 Rxe7+! Kxe7 16 Nxd5+ Nxd5 17 Qxd3 1-0.

 ブロンシュタインついでにレビューもしておこう。"The Sorcerer's Apprentice"(「魔法使いの見習い」といった意味。ハリーポッターではSorcererはなぜか賢者と訳されているが)は、オープンゲームの魔 術師が自らを謙遜するかのような表現だろうか。(出版社レビューは、読者を「見習い」としている)
 本書は、実はBradyのフィッシャー伝記と一緒に久しぶりに買ったチェス本で、"Searching for Bobby Fischer"に出てくるブロンシュタインのソ連チェス界での不当な扱い(グルコほどではないが)について、真実を知りたかったからである。

 本人の自戦解説以外のエッセイも豊富だが残念ながらそのへんのあては外れて、すでに手元にない(汗。しかし、彼の本の中でトップセラーを続ける本書は、 年代別に分けられた(1938〜1995年の57年間)自選棋譜222局はもちろんのこと、40の基本原則から局面問題まで進める入門書にもなっている。
 世界チャンプになりそこねた強豪は多いが、政治的な問題を含めて彼ほど無念だったプレーヤーはいないだろう。共著のオランダ人はチェス書収集家で、ブロ ンシュタインを自宅に招いて本書の執筆を説得した。そんな暖かみも感じられる本である。
The Sorcerer's Apprentice (Cadogan Chess Books)
1857441516 Tom Furstenberg David Bronstein

Everyman Chess 1995-10
売り上げランキング : 300,989


Amazonで詳しく見る
by G-Tools
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。