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2007年07月15日

John J. Watkins『Across the Board: The Mathematics of Chessboard Problems』紹介

 John J. Watkinsの『Across the Board: The Mathematics of Chessboard Problems』(272ページ、'07年4月、プリンストン大学出版)を紹介しよう。普通のプロブレム(詰めチェス)ともそこから派生したフェアリーとも違う、チェス盤上の幾何学的パズル集といった風である。

目次
序文
第1章 序文
第2章 ナイト・ツアー
第3章 ナイト・ツアーの問題
第4章 魔法のマス
第5章 円柱型とドーナツ型チェス盤
第6章 クラインの壺と他の異形
第7章 盤面支配
第8章 クイーンの盤面支配
第9章 他の盤面支配
第10章 独立
第11章 他の盤面、他の異形
第12章 オイラーのマス
第13章 複合正方形
文献
索引
 (domination「盤面支配」は盤面のすべてのマスに利きが及ぶように駒を配置することだろう。independence「独立」は逆にすべての駒の利きが互いに重複しないことだと思う)

 最初に紹介されている1512年のガリーニの問題では、以下の3x3のチェス盤に4つのナイトがある。

黒ナイト
黒マス
黒ナイト
黒マス

黒マス
白ナイト
黒マス
白ナイト

 このナイトが、ナイトの動きにしたがって互いに取り合うことなく、白と黒が位置を入れ替わるにはどう動かせばよいかである。試行錯誤しながらコツをつかんでいくのもよし、法則性を先に検討してからスラスラ解くもよし、というところだろうか。
 今までにも言ってきたが、本書のような内容なら普通のチェス書よりはるかに和訳を出版できる可能性はある。しかし、私はもうそんな労多くして功少ない営業をやる気はない。誰かがお膳立てしてくれたら翻訳だけやるけど(汗。

Across the Board: The Mathematics of Chessboard Problems
John J. Watkins
Across the Board: The Mathematics of Chessboard Problems
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posted by 水野優 at 12:58| Comment(0) | チェス(洋書評 その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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