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2007年03月16日

ソコルスキー『現代定跡の理論と実践』Koch-Shagalovitch

Koch-Shagalovitch 西ドイツ対ミンスク郵便戦 1963 フレンチ・ディフェンス アドバンス・バリエーション

1 e4 e6 2 d4 d5 3 e5 c5 4 c3 Nc6 5 Nf3 Qb6 6 Be2

  a b c d e f g h  
 8   8 
 7   7 
 6   6 
 5   5 
 4   4 
 3   3 
 2   2 
 1   1 
  a b c d e f g h  
r1b1kbnr/pp3ppp/1qn1p3/2ppP3/3P4/2P2N2/PP2BPPP/RNBQK2R b KQkq - 0 6

 6 a3で b4を準備する作戦には、6...c4か 6...a5で対処できる。Randviir-Shagalovitchソ連スパルタキアド1959では、6 a3 a5 7 Bd3 Nh6 8 dxc5 Bxc5 9 0-0 Ng4 10 Qe2 Qc7 11 b4 ここで 11...axb4 12 cxb4 Nd4に 13 Qb2!とされるより、黒はよりチャンスのある 11...Ba7とすべきだった。

 6... Nh6
 黒は ...Nf5でd4への圧力を増そうとしている。6...Nge7は、7 dxc5 Qxc5 8 Be3とされるので良くない。

 7 b3
 7 Bxh67...Qxb2とはできない。8 Bc1! Qxa1 9 Qc2で黒のクイーンが捕まる からである。7...gxh6は 8 b3 cxd4で本譜に移行する。

 7... cxd4 8 Bxh6
 白はh6のビショップを取る誘惑に負けた。もっと堅実なのは 8 cxd4 Nf5 9 Bb2 Bb4+ 10 Kf1 0-0 多くのゲームで試されてきた変化である。

 8... gxh6 9 cxd4 Bb4+ 10 Kf1 f6!
 黒はfファイルを開こうとしている。同スパルタキアドの一戦Hecht-Sokolskyでは代わりに、10...0-0 11 a3 Be7 12 Nc3 f6 しかし 13 Na4 Qc7 14 exf6 Bxf6 15 Qd2 Qg7 16 Rd1 黒は有利にならない。

 11 exf6 0-0
 黒はfポーンを取り返し、半開きのfファイルから圧力をかける。2ビショップの威力が主導権を後押しする一方で、キング側のわずかな弱点はほとんど問題にならない。

 12 a3 Bd6 13 Nc3 Rxf6 14 Na4 Qc7 15 b4 Qf7
 fファイルにメジャーピースを重ねて、黒は ...e5とできる態勢になった。いきなりの 15...e5は、16 Nc3 Qf7 17 dxe5 Nxe5 18 Nxd5で とがめられる。

 16 Rc1 e5! 17 Rxc6
 f2への圧力のために白が悪くなるのは、17 dxe5 Nxe5 18 Nxe5 Bxe5! (18...Rxf2+は 19 Kg1 Bxe5 20 Bf3!でだめ) 19 Bf3 Bg4! そして 20 Bxg4 Rxf2+ 21 Ke1 (21 Kg1? Rf1+ 22 Qxf1 Bd4+) 21...Re8! または 20 Bxd5 Rxf2+ 21 Ke1 Bc3+! 22 Nxc3 Re8+ 23 Ne4 Rxe4+! 24 Bxe4 Bxd1は、どちらも黒優勢。

 17... bxc6 18 dxe5 Rxf3 19 Bxf3 Bxe5 20 Nc5
 20 b5には最強の応手 20...Rb8! 21 bxc6 d4で、...Bf5 か ....Qa2から ...Rb1の狙いがある。

 20... Bf5 21 Be2
 21 g4 Bg6 22 Kg2として白はで きるだけ早くルックを参戦させる必要があった。この好機を逃すと白の敗北は早まる。

 21... a5!

  a b c d e f g h  
 8   8 
 7   7 
 6   6 
 5   5 
 4   4 
 3   3 
 2   2 
 1   1 
  a b c d e f g h  
r5k1/5q1p/2p4p/p1Npbb2/1P6/P7/4BPPP/3Q1K1R w - a6 0 22

 aファイルを開こうとしている。22 b5には 22...cxb5 23 Bxb5 Rc8 24 Nd3 Bd4で ...Bxd3+の狙い。ここで白にはクイーンを動かす手くらいしかないが、それでも助からない。

 22 Qa4 Qg6! 23 h4
 23 bxa5には、23...Rb8! 24 a6 Rb1+ 25 Bd1 Bd3+ 26 Kg1 Bc2.

 23... Bd4 24 Nb3 Be4!
 しかし、24...Bc2は 25 Rh3!で時期尚早。f3と指させることが重要で、そうすれば白陣は絶望的となる。

 25 f3 Bc2 26 Rh3
 26 bxa5なら 26...Ba7で、...Rb8か ...Qg3の狙い。

 26... Re8 27 h5 Qd3!
 とどめ! 28 Nxd4には 28...Rxe2! 29 Nxc2 Qd1+. したがって白投了。


 ラト「ビ」アといった国名や地名表記は国が決めているからそれに従っていたが、他はアド「ヴァ」ンス・「ヴァ」リエーションと書く主義だった。しかし、どちらももうカナで定着しているので意地を張ることもないだろう。最後の砦の人名も、世界チャンプはエイ「ベ」、ボト「ビ」ニクで妥協することにした。
 レイアウトにしても無駄に長くなるのは嫌いなので、HPほどにはしないとしても改行は減らしていくつもり。変化手順に下線を付けるのも多すぎると意味がない。黒の手から始まる表記は、本譜だと 1... e5、変化だと 1...e5と、なぜか意味もなく区別してきた。途中で基準を変えても、もう全部統一する気にはならない(汗。
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この記事へのコメント
4月から水野さんの訳書で勉強をすすめていきたい。JCCAのために開発された棋譜入力ソフト「Pigeonlog」のFEN貼り付けを使って並べていきます。Chessbase7はどうも私には使いこなせません。
Posted by kathmanz at 2007年03月18日 15:34
 4月からと言わずにすぐ始めましょう(笑。
 私はフリーソフトしか使ってませんが、FENをWinboardにペーストするとゲーム途中の局面からでも1手目からカウントされます。他のソフトなら何手目という情報がちゃんと表示されるのか確認したいのですが。
Posted by 水野優 at 2007年03月18日 18:10
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