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2007年03月06日

メイソン『チェスの技術』第2部コンビネーション:図242〜245

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図242
rnbqk2r/ppp2p1p/3b4/3PN2n/2BP1ppP/8/PPP3P1/RNBQK2R w KQkq -

 キェゼリツキー・ギャンビット。ドイツの偉大なマスター、アンデルセン(黒)の勝ち。

1 Bb5+? c6! 2 dxc6 bxc6 3 Nxc6 Nxc6 4 Bxc6+ Kf8 5 Bxa8 Ng3 6 Rh2 Bf5 7 Bd5 Kg7! 8 Nc3 Re8+

 黒は、並はずれた速さで戦力を動員する。

9 Kf2 Qb6 10 Na4 Qa6 11 Nc3 Be5! 12 a4 Qf1+! 13 Qxf1 Bxd4+ 14 Be3 Rxe3!

 次手でメイト。
 白は、ビショップでチェックする代わりにキャスリングすべきだった。1 0-0 Qxh4 2 Qe1! Qxe1 3 Rxe1 0-0 4 Qd3...で、ほぼ互角になっただろう。アンデルセンの最も名高い終盤戦の一つ。

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図243
rn1q2k1/p4ppp/2pb1n2/8/4r1bQ/3P4/PPP1B1PP/RNB1K1NR b KQ -

 カウンター・ギャンビット。

1... Bxe2! 2 dxe4 Bg3+! 3 hxg3 Qd1+ 4 Kf2 Ng4+ 黒勝ち。

 白は、展開を犠牲にして1ポーン得だった。しかし、局面図の直前に黒のルックを攻撃する際に、d3の代わりにクイーン側ナイトを繰り出すべきで、そうすればこの名局は生まれなかった。ところが実際は、黒はクイーンの代償を得られず敗勢となる。白の駒はバラバラである。

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図244
r2q1rk1/pp1n1pp1/2pb1n1p/8/2BP2b1/4BN2/PPQN1PPP/R4RK1 w - -

 ペトロフ・ディフェンスから。

1 Bxh6! Bxf3? 2 Nxf3 gxh6 3 Qg6+ Kh8 4 Qxh6+ Kg8 5 Rae1 Nb6 6 Bd3 Nbd5 7 Ng5 Bf4 8 Re3! Bxe3 9 fxe3 Qa5 10 Bh7+ Kh8 11 Rxf6 白勝ち。

 1...Bxf3が敗着。すぐにビショップを取る方がはるかにいい。例えば、1...gxh6 2 Qg6+ Kh8 3 Qxh6+ Kg8 白がパペチュアルチェックでドローにする気がなければ、...Bf5が強力な防御になる。
 8...Nxe3でも、9 fxe3 Bxe3+ 10 Kh1 Qxd4 11 Bh7+... 同様に黒の負け。
 d6の黒ビショップが守られていない(局面図は黒が ...Nbd7としたところ)ので、白の攻撃が成立している。4...Nh7には 5 Qxd6があるから。

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図245
r3k1nr/ppqb1pb1/3p2p1/2p1p2p/3PP2P/2P1P1PN/PP4BK/1R1Q1RN1 w kq -

 シシリアン・ディフェンスからで、白が以下のように勝った。

1 Ng5 f6 2 dxe5 fxg5 3 exd6 Qb6 4 Qd5 0-0-0 5 b4 Nf6 6 Qxc5+ Qxc5 7 bxc5 gxh4?

 不注意。

8 e5! Ng4+ 9 Kh1 Bc6 10 Bxc6 bxc6 11 Rf7! Rd7 12 Rxd7 Kxd7 13 Rb7+ Ke6 14 Rxg7 Rb8 15 Re7+ Kf5 16 d7! hxg3 17 Re8 Rb2 18 Ne2! g2+ 19 Kg1 Rb1+ 20 Kxg2 Nxe3+ 21 Kf3 白勝ち。

 黒は、ピース得してから少し自信過剰になった。白のサクリファイスはほとんど成立していない。黒のbポーンへの攻撃は 7...Bc6で防ぐべきだった。その後は、もっぱら白の優勢な戦力に勝機が傾いた。
この記事へのコメント
こんにちは。松戸掲示板でDvoretskyの<School of Chess Excellence>四巻本のことがのってましたが、amazonで見ると「高い」、、、どれか1冊買うとするとどれがいいかな、と。2か3か。どれもレベル高そうです。
Posted by kathmanz at 2007年03月08日 14:54
 私もどんな本だろうと思ってました。Dvoretskyの名前はよく見るけど、実は1冊も読んだことがありません(汗。
Posted by 水野優 at 2007年03月08日 20:33
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