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2006年11月11日

メイソン『チェスの技術』第2部コンビネーション:図178〜181

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図178
3r1rk1/2p2pp1/1n1q2p1/2p1p1Pn/ppP1P1R1/3PB2P/PPB1QP2/2KR4 w - -

 ジオッコ・ピアノから。黒が勝った。

1 f3 Nf4 2 Qf2? b3 3 axb3 axb3 4 Bb1 Nxc4 5 Bxc5? Qxc5! 6 Qxc5 Ne2#!

 ダブったポーンを取ろうとして白の判断ミスが続いた。白は 2 Bxf4で優勢になれた。奇妙な終盤戦。

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図179
1k1r3r/pbq4p/1p2B1p1/4np2/4p3/1QB1P2P/PP4P1/R4RK1 b - -

 変則定跡から。黒の勝ち。

1... Nf3+! 2 Rxf3 exf3 3 Bxh8 Rd2! 4 e4 Rxg2+ 5 Kf1 Rg1+ 6 Kf2 Qg3+ 7 Ke3 f2+ 黒勝ち。

 白は、直前にhポーンを進めたところだった。いずれにせよ、黒の華麗なナイト・サクリファイスがこんな致命傷になるとは思っていなかった。しかし、h3としなくても、主にポーン損のために依然として劣勢だっただろう。...Ng4を防ぐために白はピース交換すべきで、それ以外にいい方法はなかった。2 gxf3なら、2...Qg3+ 3 Kh1 Qxh3+ 4 Kg1 Qg3+ 5 Kh1 exf3...

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図180
r5k1/p1pb1ppp/1bp1r3/8/QP6/2Pq1B2/R2P1PPP/2B2RK1 b - -

 フォー・ナイツ・ゲームから。モーフィー(黒)がルイス・パウルセンに勝った。

1... Rae8! 2 Qa6 Qxf3! 3 gxf3 Rg6+! 4 Kh1 Bh3 5 Rd1 Bg2+ 6 Kg1 Bxf3+ 7 Kf1 Bg2+ 8 Kg1 Bh3+ 9 Kh1 Bxf2 10 Qf1 Bxf1 11 Rxf1 Re2 12 Ra1 Rh6 13 d4 Be3 0-1

 1...Rae8は、2...Qxf1+から 3...Re1#を狙っている。白はこれに対応したが、他の脅威 2...Qxf3!を見逃した。そして白は敗北する。
 5 Qd3なら、5...f5 6 Qc4+ Kf8... 黒勝ち。
 もっと速いメイトが、約20年後のウィーンでシュタイニッツとバウアーによって指摘された。7...Rg2! 8 Qd3 Rxf2+ 9 Kg1 Rg2+ 10 K動く Rg1#. もちろん、8 d4なら 8...Rxh2から次手でメイト。

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図181
r3r1k1/pppb2pp/3p4/2nP2q1/2P1B3/R6P/P2NQRPK/8 b - -

 黒の勝ち。ビショップ・オープニングから。

1... Qe5+ 2 g3! Nxe4 3 Re3 Nxf2! 4 Rxe5 Rxe5 5 Qxf2 Rf8 6 Qd4 Re2+ 7 Kg1 Bxh3 8 a4 Rg2+ 9 Kh1 Rff2 10 Qh4 Rh2+ 11 Kg1 Rfg2+ 12 Kf1 Rh1#.

 2 Kg1(または Kh1)だと、全くのピース損になる。黒が2ルックの見返りにクイーンを捨てることが、事態の解決となった。黒はすぐにナイトを取り返せるか、さらに優勢となるからである。こういう局面では両ルックの協力が最強になる。


 図180の有名なゲームだが、今まで「マスターズ」等でポールセンとしてきたPaulsenは後年アメリカで活躍したとはいえ、ドイツ人だからパウルセンとすることにした。しかし、どう見てもフランス系の名前Louisはルイスなのかルイなのか(汗。
この記事へのコメント
「大独和辞典」(博友社、昭和33年初版)によると男子の名前としての「Louis」の発音は(発音記号が書けないのでカタカナで書くと)「ルーイー」「ルーイス」あるいはフランス語式に「ルウィ」と出ています。

「独和大辞典」(小学館、2000年第2版)には「ルーイ」「ルウィ」と出ています。

「Louis」は「Ludwig」のフランス語形だそうです。だからドイツの方が起源のようです。
Posted by Yamagishi at 2006年11月11日 20:44
 手持ちの独和には載ってませんでした(汗。Dudenとかは高いし大独和が一つ欲しいところです。
 結局sを発音するしないの両方があるのですね。調べていただきありがとうございました。
Posted by 水野優 at 2006年11月12日 00:13
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