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2011年11月14日

水野倶楽部−実写からCGへの経緯

 まだ習作レベルとはいえ、予定通り11月11日に 初CG作品を発表して水野倶楽部を発足できました。年来の友人と映像作品を作ってウェブで公開する計画は、5,6年前にさかのぼり、水野倶楽部という名称は友人が冗談で言い出したものです。しかし、そ の頃から私がチェスの翻訳を 始め、造形の仕事を軌道に乗 せるのに四苦八苦したので、ずるずるとここまで来てしまいました。最初に制作予定の作品のOP主題歌をすでに完成させている友人には、心苦 しいかぎりでした。そういう事情もあり、CGの 練習とチェストランス出版のCMと いう実益を兼ね、とりあえず水野倶楽部をスタートさせたのです。
 水野倶楽部は、当初実写で 作る予定でした。私の造形力を生かして着ぐるみか ら特殊メイクまで駆使し、女 性や動物まですべてを二人だ けで演じるという方法です。背景セットだけCGを合成すればなんとかなるだろ うと。しかし、体といっしょに動く衣装は 現物が必要なので、考えるストーリーが壮大になるほど、その出費だけでも不可能に思えてきてとん挫しました。脚本や音楽はもちろんのこ と、キャストまで二人だけで作れば、それだけでかなりの売 りになると考えていたのですが。

 その後、他の作業を進めつつ、CG主体で作る方法をいろいろ調べてみました。幾何学的な図形を変形させて形を作っていくモデリングという手法からすべてを作っていく と大変ですが、すでにできあった人 物や物(プロップ)を簡単に操作して作れるソフトもあるので、迷わずそちらを選びました。実写の代用だから実写並のクオリティが必要と考えるのはプロの場合で、 表情や動きを効率よく作れる ことを優先しました。そんなことをパラメータレベルで指示しなければならないソフトでは時間が掛かりすぎます。
 外国製のソフトは顔が西洋風で 日本人が見ると萌えないし、衣装や建物の素材もそのままでは使いにくく、あまり人気がないようです。しかし、日本の代表的なソフトShadeだと高品質なモデリングができるも のの、動画は簡単には作れません。ボーカロイドと関連したMMDと いうフリーソフトは比較的簡単に動画を作れるものの、キャラを変えられない仕様になっているようです。二次創作専用では話になりません。世界一のフリーソ フトBlenderは、気に 入らないプロップをちょっといじるとかには使えそうです。もちろん、これで動画まで作るのは大変です。

 CGという手法にこだわる人 とCGを一手段と考える私に は大きな隔たりがあります。私はかねがねCGとシンセサ イザーを比較考察してきました。音の合成は光の合成より10年以上は先行しているでしょう。シンセは今ではあらゆる音楽に使用 され、リアル楽器のサンプリング音 源も使われているとはいえ、一般人には実演奏と区別できなくなってきています。CGは生物の表現が苦手でしたが(ボーカロイドもま だかなり違和感があります)、3Dアニメには十分な品質になってきました。リアルの代用品という位置づけでは、シンセとCGはど ちらも、当初の物珍しさを超えて定着した技術になったと言えます。
 シンセがテクノのような一 部の音楽を除いて独自性を発揮しなくなったのに比べると、CGはまだそれだけでアピールポイントを持っています。実写の代用以外にも、アニメのように広く受け入れられている独自の 表現が可能だからでしょう。聴覚より視覚のほうが、奇抜な表現でも理解されやすいと考えることもできます。それでも、日本には伝統的な2Dアニメの歴史があります。ジブリ アニメの最新作で、実写をスフマート表 現で取り込んだような背景が使われているのに、人物が相変わらず平 面的に描かれているのを見ると、私は違和感を感じてしょうがないのですが。(続く)
posted by 水野優 at 22:26| Comment(0) | 水野倶楽部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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