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2006年07月20日

ニムツォ・インディアン・ディフェンス:序論〜レニングラード

A. P. ソコルスキー『現代定跡の理論と実践』
第16章 ニムツォ・インディアン・ディフェンス
序論〜レニングラード

1 d4 Nf6 2 c4 e6 3 Nc3 Bb4

  a b c d e f g h  
 8   8 
 7   7 
 6   6 
 5   5 
 4   4 
 3   3 
 2   2 
 1   1 
  a b c d e f g h  
rnbqk2r/pppp1ppp/4pn2/8/1bPP4/2N5/PP2PPPP/R1BQKBNR w KQkq - 0 4

 ニムツォ・インディアン・ディフェンス(原文はニムツォヴィッチ・ディフェンス(Nimzowitsch Defence)だが、これは現在では 1 e4 Nc6を指す)は、複雑かつ堅実な興味深い定跡である。特に駒繰り(manoeuvring)や駒の配置的(positional)戦いを好むプレー ヤーにとても人気がある。
 センターでの覇権争いは、両者の3手目 Nc3, Bb4と密接に関連がある。白は e4の「狙い」を見せつけ、黒はそれを阻止しようとする。この e4への狙いとその阻止は、ニムツォ・インディアン・ディフェンスのほとんどの変化に見られる。

 白は、4 f34 a3 Bxc3+ 5 bxc3 c5 6 f3(変化I参照)として e4を準備できる。
 同じ目的で指される手には、4 Qc2(変化 II参照)がある。
 今日最もよく見られるのはルービンシュタイン・ヴァリエーション 4 e3で、Bd3の後に e4とする作戦である(変化III参照)。
 4 Nf3から白が迅速に展開する手順も悪くな い(別ゲーム参照)。

 レニングラード・システムも興味深い。4 Bg5 h6 5 Bh4 c5 6 d5. 例えば、6...d6 7 e3 e5(先に 7...Bxc3+とする方がいい) 8 Ne2 Nbd7 9 a3 Ba5 10 Qc2 0-0 11 Nc1 Re8 12 Na2 Qe7 13 f3 e4 14 f4 複雑な激戦(Spassky-Keresマッチ1965)。


 現在では通常Nimzo-Indian Defenseと表記されるこの定跡だが、'70年代以来の和書がニムゾ(・)インディアン・ディフェンスとしてきたので、それが口語的にも定着してい る。しかし、世界な固有名詞の原語表記の流れに従ってニムツォ・〜とすることにした。
 とはいっても、英語では確実にニムゾと発音されているだろう。ハイフンの処理も厳密に考えるとやっかいだが、Caro-Kannのように二人の名前をつ なげたわけではないから「・」とした。しかし、わざわざカロ=カンとする表記など見たことない(笑。
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この記事へのコメント
おひさしぶり、松戸のkathmanzです。
「天才スマリアンのパラドクス人生」読みました。たたみかけるようなジョークがぐいぐいと読者をひきつけますね。他のスマリアンの著作を読みたくなりました。

「ゲーデルの不完全性定理」といい「逆向き解析」といい、ピノー氏は影響を受けているようですね。水野さんの「ダイナミック〜」の書評に「特に第6章はスマリヤン顔負けのうまさで驚いた。」とありますがむしろピノー氏が「ホームズとワトソンを登場させる」などスマリアンの著作を参考にしたとも言えないでしょうか。
Posted by kathmanz at 2006年07月20日 21:40
 ごぶさたです。
 スマリアンは訳が不満なので、次は原書でと思っていますが軒並みに品切れで困っています。

 ピノーさんの文は後に和訳されてるとしても、あれだけ読みやすくも書けるのなら品質も保ってほしいです。もちろん「シャーロック・ホームズ〜」の影響としか考えられませんよね(というつもりでした(笑。
Posted by 水野優 at 2006年07月21日 00:57
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