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2006年07月10日

ラスカー『チェスの常識』No.10,11,12その4

 ブログ連載の後釜候補で忘れていたが、そろそろチェス以外のものも翻訳したい。バー トランド・ラッセルの初期の哲学書が著作権切れでちょうどいいとか思っていたが、いい新訳が出たからわざわざ対抗する意味もなくなった。
 チェスがらみの「読み物」なら『鏡の国のアリス』が極めつきだが、 これは山形浩生新訳が無料で読める。他にはエドガー・アラン・ポーが自動チェス人形について書いた何だっけ(汗)くらいな ら、旧訳よりずっと読みやすいものにできる。何かいいネタ教えてくださいませ。


エマヌエル・ラスカー『チェスの常識』(1917)
No.10,11,12 その4

 以下の局面は、パスポーンの強さを実証するものです。

  a b c d e f g h  
 8   8 
 7   7 
 6   6 
 5   5 
 4   4 
 3   3 
 2   2 
 1   1 
  a b c d e f g h  
1k1r4/pP2q3/8/Q7/8/6bP/6P1/2R4K w - -

 巧妙な一撃で白の勝ちです。b7のポーンの力が最大に利用されます。

1 Rc8+ Rxc8 2 Qxa7+ Kxa7 3 bxc8=N+ クイーンを取って勝ち。

 上記の例は、終盤というよりは中盤のコンビネーションが支配的です。しかし、とてもわずかな援軍といえども、パスポーンはひじょうに危険になりえま す。

  a b c d e f g h  
 8   8 
 7   7 
 6   6 
 5   5 
 4   4 
 3   3 
 2   2 
 1   1 
  a b c d e f g h  
7k/5K2/4P3/8/7b/8/8/6N1 w - -

1 Nf3 Bd8 2 Ne5 Kh7 3 Ng4 Kh8 4 Nf6

 ここで黒番なので白の勝ちです。3...Bh4(Bg5)でも、4 Nf6+でビショップの利きを邪魔して勝ちです。

;
  a b c d e f g h  
 8   8 
 7   7 
 6   6 
 5   5 
 4   4 
 3   3 
 2   2 
 1   1 
  a b c d e f g h  
2K1k3/1P6/8/8/8/8/7b/B7 w - -

1 Bd4 Bg3 2 Ba7 Bf4 3 Bb8 Be3 4 Bc7 Ba7 5 Bb6

 そして数手で白の勝ちです。この2つの例では、白のキングがひじょうにいい位置にいます。
Basic Endgame Strategy: Kings, Pawns, & Minor Pieces (Road to Chess Mastery)
0940685817 Bill Robertie

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posted by 水野優 at 00:10| Comment(0) | Lasker『チェスの常識』講義(完) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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