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2006年07月05日

エドワード・ラスカー『チェス戦略』第2部ゲーム25

 造形で初めてパテを使ったが、思ったより速く乾くし粘っこいので弱ってしまった。元々、小さいへこみの修理やそれ自体で小物を作るには向いているが、私 のように大きな局面を全体的にならすには向いてなかったのかなあ。と、新ブログじゃなくここに書いてしまった(汗。


エドワード・ラスカー『チェス戦略』(1915)第2部
(ゲーム9まではHP「チェストランス」参照)

ゲーム 25

白:エマヌエル・ラスカー 黒:タラッシュ

フレンチ・ディフェンス

1 e4 e6 2 d4 d5 3 Nc3 Nf6 4 Bg5 Bb4

  a b c d e f g h  
 8   8 
 7   7 
 6   6 
 5   5 
 4   4 
 3   3 
 2   2 
 1   1 
  a b c d e f g h  
図136
rnbqk2r/ppp2ppp/4pn2/3p2B1/1b1PP3/2N5/PPP2PPP/R2QKBNR w KQkq - 0 5

 このマカチョン・ヴァリエーションと呼ばれる防御は、全盛期のタラッシュが長年に渡って推奨した。最も目に付く変化 5 e5は複雑で、未だに最終的な判断が下されていない。5... h6が最善と考えられており、6 exf6 hxg5 7 fxg7 Rb8 8 h4 gxh4 9 Qh5 Qf6 10 Qxh4 Qxg7.

 白はたやすく展開するが、フレンチ・ディフェンスの多くの変化と同じく、黒はクイーン側ビショップの展開に苦心する。5...h6に対してビショップを 退くのは薦められない。6 Bh4 g5 7 Bg3 ビショップが非活動的になるので、黒のキング側ナイトが悠々とe4へ飛んでキング側ビショップと共同できる。この実戦例でのラスカーは、すぐに単純化する 効 果的な変化を選んだ。展開手順が全く違ったものになる。

5 exd5 Qxd5

 黒がポーンで取り返す(5...exd5)と、6 Qf3に対して孤立したダブルポーンを防ぐためには手損(6...Be7)せざるを得ない。5...Qxd5後にダブルポーンを作らされても、孤立しないので必ずしも弱点 にはならない。黒がキング側へキャスリングすると弱点になりうるが、そうしなければ、後に見るように白のセンターへ対して前進する黒のeポーンを支える強 みにもなりうる。

6 Nf3 c5?

 黒は、白がf6で交換する場合に備えて、クイーン側キャスリングの選択肢を残すべきである。6...b6から Bb7の方が良かった。

7 Bxf6 gxf6 8 Qd2 Bxc3 9 Qxc3 Nd7 10 Rd1 Rg8 11 dxc5 Qxc5 12 Qd2 Qb6

 ナイトが動く前にd8でのメイトを防ぐため。しかし、12...Qe7とした方が効果的だった。12...Qb6後は、まだ Bb5+があるためにナイトは動けない。

  a b c d e f g h  
 8   8 
 7   7 
 6   6 
 5   5 
 4   4 
 3   3 
 2   2 
 1   1 
  a b c d e f g h  
図137
r1b1k1r1/pp1n1p1p/1q2pp2/8/8/5N2/PPPQ1PPP/3RKB1R w Kq - 0 13

13 c3 a6 14 Qc2 f5 15 g3 Nc5 16 Bg2 Qc7

 黒はeポーンを突きたい。しかし、白はただちに阻止する。

17 Qe2 b5 18 0-0 Bb7

 黒陣には多数の弱点がある。キングは安全にキャスリングできないし、ポーン形は穴だらけで攻撃にさらされている。白はここに十分つけ込み、数撃で見事に 勝利する。

19 c4 b4 20 Qd2 Rb8

 ここで白がbポーンを取る(21 Qxb4)のは、21...Bxf3があるためにできない。しかし白が欲しいのはポーンではなく、キングである。

21 Qh6 Bxf3 22 Bxf3 Qe5 23 Rfe1 Qxb2 24 Qf4 Rc8 25 Qd6 f6

 2手メイト(Bc6+等)の狙いがあったため。

26 Bxh5+ Rg6 27 Bxg6+ hxg6 28 Rxe6+ 1-0
French: Advance And Other Lines
1904600409 Steffen Pedersen

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posted by 水野優 at 00:00| Comment(0) | Ed.Lasker『チェス戦略2』実戦(完) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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