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2006年05月17日

ピルツ・ディフェンス:オーストリアン・アタック

 昨日は楽天との師弟監督対決が話題になっていた。神宮でのカードが先にあれば両チームの交流やインタビューがCSフジでもっと見られたのにとも思う。 30歳以上も歳が離れている二人が監督同士で再び相まみえる偶然は、相変わらず窮地に立っていると言われ続ける野球人気にとっては必然だったのだろう。
 ゲームは10−9の接戦でヤクルトが制したが、ピリッとしない一久が心配だ。7−7に追いついたのに目を掛けてきた小倉が打たれて「話にならない」とぼ やくノムさんは、NTV「スポんちゅ」で「相手は監督が投手にサイン出してるんだから…。俺もキャッチャーやりたいよ(笑」
 昨日久々にここのamazonに注文があったようでうれしい。


A. P. ソコルスキー『現代定跡の理論と実践』
第14章 ピルツ・ディフェンス 1 e4 d6 2 d4 Nf6 3 Nc3 g6
I オーストリアン・アタック、II 4 f3

 1 e4 d6

 黒は、キングズ・インディアン・ディフェンスのように ...g6から ...Bg7でキング側ビショップを長いダイアゴナルへ展開するつもりである。
 すぐに 1...g6とすることも可能である(別ゲーム参照)。

 2 d4 Nf6

 最も正しい手順。白にcポーンの前進を妨げる 3 Nc3を強いるからである。黒は ...c5や、...c6から ...b5等で反撃できる。
 Suetin-Polugaievsky第31回ソ連選手権1963では、2...g6 3 f4 Bg7 4 Nf3 c5 5 dxc5 Qa5+ 6 Nbd2 Qxc5 7 Nb3 Qb4+ 8 Nfd2 Nf6 9 Qf3 0-0 10 Bd3 Qb6 11 Nc4 Qc7 12 0-0 白が展開で優勢。

 3 Nc3 g6

  a b c d e f g h  
 8   8 
 7   7 
 6   6 
 5   5 
 4   4 
 3   3 
 2   2 
 1   1 
  a b c d e f g h  
rnbqkb1r/ppp1pp1p/3p1np1/8/3PP3/2N5/PPP2PPP/R1BQKBNR w KQkq - 0 4

 ピルツ・ディフェンスの基本局面。以下のように主変化が続く。

I オーストリアン・アタック

 4 f4

 最も攻撃的な変化で、e5を準備する。

 4... Bg7 5 Nf3 0-0

 すぐに 5...c5とするのは良くない。Krogius-Polugaievsky第26回ソ連選手権1958では、6 Bb5+ Bd7 7 e5 Ng4 8 e6! Bxb5 9 exf7+ Kd7 10 Nxb5 Qa5+ 11 Nc3 cxd4 12 Nxd4 Qa5 ここで白は 13 Ne4! Nc6(だめなのは 13...Nh6 14 Qxh5 gxh5 15 f5!) 14 Ng3 Qh4 15 Nf3 Qf6 16 Ng5 Nh6 17 c3! 白優勢。

 6 Bd3

  a b c d e f g h  
 8   8 
 7   7 
 6   6 
 5   5 
 4   4 
 3   3 
 2   2 
 1   1 
  a b c d e f g h  
rnbq1rk1/ppp1ppbp/3p1np1/8/3PPP2/2NB1N2/PPP3PP/R1BQK2R b KQ - 0 6

 6 Be2 c5!と 6 e5 Nfd7については別ゲーム参照。
 大会で何度も現れてきた難しい局面である。いくつかの特徴的な実例を示す。
 6...Nc6 7 e5 dxe5 8 dxe5 Nd5 9 Nxd5 Qxd5 10 Qe2 Bg4 11 Be4 Qa5+ 12 Bd2 Qb6 13 Bc3 白良し(Gufeld-Polugaievsky第31回ソ連選手権1963)。
 6...Nbd7 7 Qe2 c5(7...e5!も良い) 8 d5 Nb6 9 a4 e6 10 dxe6 Bxe6 11 a5 Nbd7 12 0-0 Re8 13 Qf2 双方にチャンス(Polugaievsky-Gipslis第31回ソ連選手権1963)。
 6...Bg4 7 h3 Bxf3 8 Qxf3 Nc6 9 Be3 Nd7 10 Qf2 e5(黒は局面を開くべきではない) 11 dxe5 dxe5 12 f5 Nd4 13 g4 c6 14 0-0-0 白に主導権(N. Zhuravlev-Kampenusウルマラ1964)。

II

 4 f3

 白は 5 Be3から Qd2, 0-0-0の攻撃形を意図している。しかし、黒は白のプランを邪魔できる。

 4... c6 5 Be3 Qb6!

 5...b5による反撃の試みは、Lein-Bastrikov1963でとがめられた。6 e5! b4 7 exf6 bxc3 8 bxc3 exf6 9 Bd3 Bg7 10 Ne2 0-0 11 0-0 Re8 そして 12 Qd2 d5 13 Rfe1 Be6 14 Nf4! Nd7 15 c4! g5 16 Nxe6 fxe6 17 c5 e5 18 c3 Qa5 19 Bf5 白優勢。

 6 Qc1 Bg7 7 Nfe2 0-0

 Lipnitsky-Bronstein第19回ソ連選手権1951で生じた局面である。黒は、白のクイーン側キャスリングを阻止して双方にチャンスの あるゲームにした。


 マイナーなピルツ・ディフェンスだが、私的にはチェスを始めた頃から身近に指すプレーヤーがいたのでなじみ深い。このオーストリアン・アタックも攻撃的 で好きだった。ピルツが 1 e4版キングズ・インディアン・ディフェンスと言えるほどの人気を勝ち得ないのは、結局白が c4と指さないからとしか思えない。
 上記の解説では、白に Nc3を強いて c4と指させないとあるが、おかげで白はセンターの制圧(Bind)より展開の速さで優位に立てる。白から先にキング側攻撃をするのは、ピルツをキングズ・ インディアンにさせない最善策かもしれない。
Starting Out: The Pirc/Modern (Starting Out)
1857443365 Joe Gallagher

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この記事へのコメント
私は、アンチ「ナベ恒」なのですな。
巨人は嫌いではないが、「ナベ恒」が存在する
限り、巨人は永遠に二位以下でいいのです。

ノムさんよー 少し黙って くれないか?

現役復帰したら、ノムさん打者がうざく感じる迄
囁くのだろうな! 
Posted by 鷹野晴信 at 2006年05月18日 16:41
 そのアンチでしたね。
 ノムさんの発言はけっこう楽しみなんですよ。でも成績がこれではぼやきしか聞けません。いくら3年計画でも前年より悪いのは許されないでしょうからたいへんそう。
 結局球団合併&新球団なんて戦力が片寄っただけですね(そのわりにオリックスは今一ですが)。5球団で競っていればパは盛り上がるんでしょうが。
Posted by 水野優 at 2006年05月19日 11:37
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