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2006年05月04日

伊能美智子『ピアノ学習の基礎』

 先日コメントをいただいたが、Keres65さんのブログ「ケレス・ チェス・クラブ」がこのシーサーに誕生した。今は旬の羽生さんのニュースが主体だが、これからも様々な話題をおもしろく語ってくれそうだ。その昨 日の記事で斎藤夏雄さんのMa vie quotidienneと いうブログを知った。
 ホームページもあり、チェスコンテンツ以外にも、中学から始めたピアノのレパートリー(ラフマニノフやゴドフスキー!)に圧倒され、天文少年だったこと も同じで共感。ご専門は数学というのがまた多才。比べるのも変だが、なんで私はこうなっちゃったんだろう(汗。


 紙切れ整理を続けていると、古い大学ノートに20年以上前に書いた「書 評」が出てきた。19歳から3年ほどピアノを習った頃に図書館から借りた2冊についてである。ちょうどチェス以外の書評がネタ切れなのでこれを流用しない 手 はない。まずはその1冊目。


ピアノ学習の基礎』 伊能美智子 春秋社 ¥1,000円(当時)

 技術的なことより、教育的に書かれたもので、母親が読むべき本である。シューマンが右手の中指をつるして痛めた話が興味深い。他には、

 (ここで、知性、音楽性、運動性のそれぞれをさらに細分化した項目について学習に最適な年齢を図示したものを、くそ真面目に書き写しているが省略する)
 上図により、ピアノを始めるのは4〜8,9歳ぐらいがいいということである。

 A 指の練習の曲 チェルニー、クラマー、ハノン等
 B ポリフォニー、多くはバッハ
 C いわゆる「曲」

 A:(バイエル−チェルニー100/110−ブルグミュラー)/(メトード・ローズ−ル・クッペーのアルファベットとラジリティ)−チェルニー30− チェルニー40−(チェルニー50/クラマー)−(クレメンティ/モシュレス)−(ケスラー/モシコフスキ)−ショパン、リスト、ブラームス
 B:小プレリュードとフーガ−インベンション二三声−フランス組曲−(平均率/イギリス組曲/パルティータ/トッカータ)
 C:ソナチネ・アルバム−(ハイドン/モーツァルト/ベートーヴェン)のソナタ
 (スラッシュは、左右いずれかを選択する意味)

 (以下、上記曲等の解説(曲調、レベル、どういう練習向きか等)が続いて終わっている。Aにショパン以下が入っているのが意外)


 書評というより読みながら必要な内容をメモっただけだが(これほど苦労するなら買うべき)、特に具体的にどういう曲を習っていくかは参考にした。何せ 習っていたピアノ教室のもうとっくに現役を退いたような先生の言う通りやってると、いつになったら「曲」らしいものが弾けるのか分からなかったからでもあ る。
 私は、Aはバイエル〜ブルグミュラー25〜チェルニー30、Bはやりたいのにテクが付いていかずアンナマグダレーナのみ、Cはクレメンティとモーツァル トの15番を自習した程度で終わった。まだ今のような大人用のピアノ教室(テクより曲重視)という教え方のない時代だった。続きはまた別の書評で。

 よくぞ再版されていた。よほど進展のない世界なのだろう。それでも、バイエルから始める世界的にも稀な日本のピアノ教育も教材が多彩になりつつあるらし い。
ピアノ学習の基礎
4393937104 伊能 美智子

春秋社 1999-10
売り上げランキング : 495,496


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posted by 水野優 at 13:48| Comment(4) | Classical Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
水野様、はじめまして。
私のページについてコメントしていただきましたようで、ありがとうございます。
私はいろいろな趣味に首をつっこんでいますけど、どれも中途半端なんです。
ピアノも大してうまくなくて、ラフマニノフやゴドフスキーも、
人から見たら弾いているうちには入らないと思います。
チェスについては、昔ルールを覚えたきりでしたが、
最近チェスプロブレムをよく解くようになった関係で、
少し興味を持っています。でもまだまだですね。

ともあれ、今後ともどうかよろしくお願いします。
Posted by natsuo at 2006年05月05日 22:36
 いえいえ、こちらこそ書き込みに行かねばと思っていたらコメントいただきありがとうございます。
 手も大きい方ではなく、指が開かないようなことで挫折した私から見れば、うらやましいかぎりです。

 プロブレムは逆解析にはまったことがあるくらいですが、機会があれば触れていきたいですね。
 これからもよろしくお願い致します。
Posted by 水野優 at 2006年05月06日 11:23
今晩は、鷹野です。
私の経験上、12歳から16歳迄に芸事
(洋の東西を問わない芸事全般と言う意味での
芸事)を始めるのが宜しいかと・・・・・
但し、退屈でつまらなく飽き飽きする基礎を
きちんと一年間やる事が進歩への近道と感じます。(これ、個人差大いにあるけど・・・)

あっしは、高校時代の吹奏楽、担当は、
バスクラリネットでしたが、基礎を飛ばした
おかげで、3年生の時凄く苦労したんですわ。
Posted by 鷹野晴信 at 2006年05月06日 18:31
 基礎ばっかりでもかまわないM的我慢強さが信条で、ハノンの指練習さえ自分が「弾けている」という感じを味わうには快感だったのですが、19歳は遅すぎました。小学生の頃は体が弱かったし。
 バスクラでしたか。高校は3年だけだし、メンバーが足りない等の状況があると、とりあえず曲優先になったりするんでしょうね。
Posted by 水野優 at 2006年05月07日 12:07
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