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2010年08月09日

福岡伸一『生物と無生物のあいだ』書評

 もう3年前になるベストセラーをやっと読んだ。それまでにも著者は爆笑問題の番組とかでよく見かけた。本書はタイトルの結論を導くほど大それた内容では もちろんなく、生化学の過去の研究から著者の体験までを追いながら自分なりの生物観を描き出す。読み物としておもしろく、専門以外の該博ぶりも披露してい る。上級の科学エンタメだ。



 最近は自分の創作活動に役立つ実用本を優先して、天文や生物学等の本は読んでなかった。今後もよほどのものしか読まないと思う。自分が生きている間にも パラダイムシフトが起こるほどの大発見はあるのだろうが、そのためにまた新たな謎が生まれるのは必定で、きりがない気がする。
 こんな風に思う学者がいたら失格者だろうが、私は40代になるまでそのことに気付かなかったようだ。20代には何とか大学に残るか評論方面にでも進めた らい いと思っていたが、それは大きな間違いだった。評論に関してはブログで書評(最近はかなりいい加減)こそやっているが、私は大学の研究のような厳格で地味 な作業には全く向いていなかった。

 今さらだが、私は根っからのアーティスト気質だ。アーティストは何かを客観的に証明する必要などないが、一部の熱狂的支持者を得られる。それだけでも大 変な名誉と満足なのに、金にならないとか過去の偉人に自分が張り合えないという理由で活動をやめてしまう。私もそうだった。
 今後の個人出版本は自分でレイアウト等のデザインもするし、技法書以外に小説も訳すので芸術作品として世に出さねばならないと今まで以上に思っている。 そして、その先には映像作品制作を見据えている。

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)
福岡 伸一
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)
講談社 2007-05-18
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おすすめ平均 star
star書名でうれた?ごく普通の分子生物学/細胞生物学のエッセイ本
star生物学について無知ならそこそこ楽しめる?
star科学者目線の文学、もアリじゃない?

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posted by 水野優 at 12:16| Comment(0) | 英語/翻訳/文芸/科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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