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2010年04月23日

渡辺暁著『ここからはじめるチェス』書評

 暁氏は中級向けの本を出すと聞いていたのと、紙のチェスセット付きは新しい渡井本だと思っていたので、この2つが結びついたのは意外だった。先日の帰省 時に丸の内丸善でチェックしただけだが、デザインにかなり触発される本である。ちなみに他にあったチェス書は、東本2、渡井本、権田本2、増田本、小笠本 (残念なが らまだ初 版)。本書は平積みにも8冊あった。

 奥付にある編集スタッフがずいぶん充実しているが、多色刷りでレイアウトが見やすい。見開き左側の各テーマ基本局面図は特にページの半分以上を占める 大きさで、図中に矢印等の説明がいろいろ入っている。この辺りは渡井本からの流れだろう。洋書でもこういう趣向は見られるようになった。
 私も思いつかなかったのは、白黒の手順をそれぞれ枠で囲み、白の手は白背景の黒抜き、黒の手はその逆に表示していることだ。これなら、白黒まとめて1手 と表示する見にくいストレスを初心者が感じなくて済む。そのうち「萌えるチェス」なんてのが出てくるかもしれない。

 192ページ中、ルールと記譜の説明で1/3近くを使っているので中級の入口止まりなのは他の入門書と大差ない。それでもピノー本のレベルに迫る内容を もっと分かりやすく見やすく書いている点でロングセラーになりそうだ。

ここからはじめるチェス
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posted by 水野優 at 12:44| Comment(2) | チェス(和書評) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
新しくチェスの本が出るのはいいですが過去の名著(翻訳されたものなど)のほとんどが絶版になっているのが残念ですね
アマゾンなどを除くと1000円前後だったのが中古で7000円〜9000円くらいになってます
Posted by bless at 2010年05月09日 07:10
 コメントありがとうございます。

 そうですね。出版社はたいてい千部単位でないと増刷しないので、入門書のように売り切りやすいものになるのでしょう。
 いずれ詳しく書きますがamazonの今後の電子出版に期待しています。日本の業界に早く対応してほしいものです。
Posted by 水野優 at 2010年05月09日 21:28
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