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2006年03月12日

ラスカー『チェスの常識』No.7&8その1

 帰省前だし、今日は記事をもう一丁(メンテのせいを除けば初)。すでにHPに翻訳を上げながら休止していたエマヌエル・ラスカーの『チェスの常識』であ る。No.6までは今後もブログには置かないのでHPで読まれたし。


エマヌエル・ラスカー『チェスの常識』(1917)
No.7 & 8 その1

 皆さん。これまでに検討したのは、チェスゲームの最初の部分、いわゆる序盤で、通常十手余りを含みます。展開の目的は、すでに見たように、ピースを活動 的にし、好ライン上に置くことによってそれを「働か」せたいときにいつでも使えるようにすることです。ピースを(どんな形であれ)何かに役立てる過程には 特別な名前があります。それを攻撃と呼びます。攻撃とは、妨害を取り除く手段とな る過程である。戦争、剣を使った戦い、殴り合い等、あらゆる戦いに、この定義は必ずあてはまります。

 チェスのゲームを他の戦い、例えば戦争と比較してみましょう。二つの相対する軍隊は、互いに破壊しようとするか、少なくとも威嚇するでしょう。二つの軍 隊は、人数と陣形に関するかぎりほぼ互角なら、それぞれが一定の地域においては相手を寄せ付けないばかりか追い払うほどに優位に立つでしょう。3つの要因 によって、攻撃をすべきか、するならどういう方法にすべきかが決まります。第一に、直接対峙する攻撃戦力の数的比率、第二に、環境的特徴、第三に、軍隊の 残余戦力との関連です。

 第三の要因は、攻撃遂行に必要な時間、迅速か(あらゆる状況で控 え 戦力の加勢が望めない場合)着実かに影響するでしょう。言い換えれば、目標を意のままにできる時間と戦力のいずれによって経済化を図るべきかの決 定要因です。

 環境要因によって、対戦相手の防御力が増したり、その防御力が剥奪されたりします。環境的特徴によって敵戦力のどの部分が自軍の威力にさらされ、どの部 分が守られているかが決まります。自軍が前進しても比較的安全な場所と素速く渡らないといけない所、つまり攻撃できる弱点は、言い換えると前進先となる自 軍の拠点です。最初に検討すべきことは、目前の障害を組織的に取り除いた後で有利な局面になるか、敵戦力を破壊するか追い払うことができるか、攻撃目標を 得た場合サクリファイスしても十分な代償が得られるかどうかです。どのような種類の戦いにおいても、攻撃の原則は定められます。上述した3つの検討事項を 研究すべきです。
Common Sense in Chess
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posted by 水野優 at 12:44| Comment(2) | Lasker『チェスの常識』講義(完) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
水野さん、JCCAのお仕事ご苦労様です。(・・・でした?)
電脳作業がメインになるということで、私の出る幕はないと引きこもっておりました。
いずれ何かのお役に立てることもあると思っておりますが・・・

先ほどHPに行き、「いけないチェスの指し方」(How Not To Play Chess)を拝見、早速レーザープリンターで印刷(両面!)してみました。
A4で31ページ、左端(右端、上端も)が文章・局面図ともわずかに切れます。(1文字ぐらい)
もちろん電子ブックではないのですから、プリントしてそのまま本の体裁にはなりませんよね。(局面図も途中で切れるし)
でも体裁を整えて、プリントアウトするとあら不思議!立派なチェス本の完成となれば「お金がとれる」かも?

それとも、幻の?「チェスメイト」みたいに簡易製本で作ってみるとか。
ただDOVER本がアマゾンで1000円以下で買えるという事で、翻訳本もそれ以下じゃないと売れないかな。
レイアウトを整えて表紙をつけて、訳者あとがきをつけると、50ページは十分越えそうです。
1ページ10円で印刷すると500円、利益を?円取ると、500+?円で売れるかな??

「水野出版」「水野電子プレス」「水野チェス出版」・・・

「電子ブック」案、水野さんなら商売できると思います。
チェスで(少しでもいいから)食べていこうと考える人が出てくるのはとてもよい事です。
でも、ただ言うだけは簡単だけど、本当にやる人は大変でしょうねー・・・(無責任だなー)
Posted by Keres65 at 2006年03月15日 23:36
 ども、JCCAに関しては「でした」です。
 電子出版の話は何度かしてきましたが、今後それに絞るとは言ってませんよ。
 「いけない〜」は、原文通り段組にもしてないのでレイアウトが無駄ですが、意外とページ数いかないんですね。印刷してじっくり読みたい人のこと考えてなかったなあ(汗。

 値段は原本より少し高いくらいでも売れるとは思いますが、一気に作る冊数が多いほど割安になるので悩みどころではあります。
 というのも、100ページ100冊程度になると、印刷製本屋に出す方が自宅プリンタより安いんですよ。ただし1部は自分で刷って紙で入稿に限ります。

 私は生活をミニマイズすることでチェスも飯の種にできるわけです。今1日平均1時間も働かないで食えてるから全然たいへんではないですよ(笑。
Posted by 水野優 at 2006年03月17日 23:34
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