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2006年03月06日

シシリアン・ディフェンス:序論

 昨日は11月の帰省以来の連続投稿が途切れてしまったが、まだ帰省したわけではない。いったん引き受けたJCCAの会報編集発行を一昨日の晩からあまり 眠れないほど悩んで辞退し、そういう気分ではなかったためだ。代わりに、最後の引き継ぎとして入会者用紙資料のデータ化という単純作業をしていた。


A. P. ソコルスキー『現代定跡の理論と実践』
第12章 シシリアン・ディフェンス 1 e4 c5
序論

    1 e4 c5

 シシリアン・ディフェンスは、最も人気のある現代定跡の一つである。例を挙げると、第32回ソ連選手権では190局中49局を占め、他のどの定跡よりも 多く指された。
 対称形を嫌いながら、1...e5と同じく、黒はd5マス支配を装う。初っぱなからd4とd5を巡って興味深い戦いが始まる。一般的に、白はキング側 で、 黒はクイーン側でそれぞれ優勢となる。この要因により、戦いの緊張と鋭さが増し、白黒双方が交換による単純化を避けようとする。
 早くも2手目に白は d4とできる。興味深いいわゆるシシリアン(スミス・モラ)・ギャンビットである。2 d4 cxd4 3 c3(3 Nf3には、3...e5とポーンを守ろうとすべきではない。4 c3!がある[訳注:4 Nxe5?? Qa5+黒勝ち]。しかし、3...Nc6や 3...e6は主変化に移行する) 3...dxc3 4 Nxc3 Nc6 5 Nf3 d6 6 Bc4 e6 7 0-0 Nf6 8 Qe2 白は、ポーンの代償として見事な形に展開する。したがって、ポーンを取らない作戦にも一理ある。
 取らない手順をいくつか示す。
 3...d3 4 Bxd3 Nc6 5 Nf3 g6 6 0-0 Bg7 7 Nbd2 Nf6 8 Re1 0-0 9 Nf1 d5 10 e5 Ne4! 黒良し(Mikhlin-Sokolskyベラルーシ選手権1959)。
 3...Nf6 4 e5 Nd5 5 Qxd4 Nb6 6 Na3(?) Nc6 7 Qe4 g6 8 Bg5 Bg7 ここで 9 Bf6?は誤り。9...d5! 10 Qe3 Bxf6 11 exf6 e5! 黒優勢(Guskov-Lipshitzスパルタキアド1963)。
 白の標準的な2手目は 2 Nf3として d4を準備する。2 Nc3で始まるチゴリン(クローズ)・ヴァリエーションは、キング側での攻撃含みの鋭いゲームになる。
 以下にシシリアン・ディフェンスの主変化を概観していく。


 次のI.ドラゴン・ヴァリエーションが長いので、今回は序論のみとする。スミス・モラ・ギャンビットは、今では防御技術も進歩して 3...dxc3と応じるのが通例だ。黒がクイーンを ...Qc7-b8とする変化がおもしろい。クローズ 2 Nc3は 2f4(グランプリ・アタック)と親戚で、2つの手はたいていセットになっている。
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この記事へのコメント
私の連続記録は68日でした。日数も字数も比較になりません。
JCCAはお疲れ様でした。会報に比べれば、HPやブログはつくづく簡便な情報発信の方法ですね。
Posted by maro_chronicon at 2006年03月07日 03:48
 2月に緊急メンテでアップしそこねたのを思い出しました(汗。私の最長は去年の7〜10月を含む130〜140日くらいのようです。
 今日の記事のように、今後も私流にJCCAのバックアップは続けていきます。
Posted by 水野優 at 2006年03月07日 13:44
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