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2006年02月11日

クラシックブーム?〜トスカニーニのショスタコーヴィチ交響曲第7番

 洋画オリバー・ツイストのCMにつられて、先日プロジェクト・グーテンベルクでオスカー・ワイルドの『幸福の王子』を思い出したように読んだら、翌 日まで目が腫れた。実はカッパ座の着ぐるみショーで見たことぐらいしかないから、和訳を読まないまま訳してみたい。特にツバメの無性別を何とか生かした い。


 スターデジオはマンネリ気味の上にしかも今週は外れだった。最近単に売 れてる物だけ扱ってるようでつまらないテレ東「たけしの誰でもピカソ」を、昨日は「誰ピカ流大人のためのクラシック入門」だったので見た。ややお姉系 (笑)の青島広志、高嶋ちさ子、N響オーボエ主席の茂木大輔がガイド役だった。
 いいとこどりクラシックCDが売れているのは、どこかで聞いたことがあるが題名が分からなかった。それをCDをまた聴けたというだけではなく、すっきり して知識欲も満たせたという理由が大きいと思う。そこからマニアになる特に若い層の加速度はジャンルを問わずすごい(笑。

 クラシックはブームになる性質の音楽ではないと思うが、むしろ「今」の音楽がマンネリで行き詰まると繰り返しこういう現象が起こる。あらゆる音楽を聴く 機会は開かれているというのに、未だにブームごときで一生聴く音楽が決まってしまうとしたらおかしな話である。
 地域的は主にヨーロッパとはいえ、過去の音楽をひっくるめたクラシックが音楽の宝庫なのは当然と言える。芸術は科学のように新しい方が優れている とはかぎらないし、音階の構造まで違う多くのアジアの音楽に比べたらずっと理解しやすい。むしろ、最新の音楽が自分の嗜好に合うことにこそ必然性がない。

 私の場合は極端で、すでに定評のあるものしか聴かないという立場かもしれない。そもそもCDという時点で定評を得たものに絞っていると言える。現代音楽 に関して も十年二十年後に生き残っていたら聴けばいいやという程度で、生き残るかどうかの評価を自ら下さずただ傍観者でいるというずるい立場である(汗。
 チェスだと、序盤で新手が発表されてもどうせすぐ対策が練られてとがめられるさ、という立場だろうか(笑。昨日訳したラスカーの『チェスの常識』 No.2も、もう一人のラスカーが『チェス戦略』ですでに焼き直していて、それもすでに私が訳している。チェスは芸術よりは科学だから古いむなしさは仕方 ない。

 スターデジオもいちおうやっておこう。442chウラジーミル・フェドセーエフ(指揮)特集。彼の大音量演奏は心得ていたが、今回のプロでは突っ込みオ ンリー芸人のような猪突猛進ぶりもよく分かった。優雅に流れないズタ切れのチャイコ5(汗。「シェエラザード」は良かった。
 今週これだけ聴けて良かったというのは、441chアルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)特集、世界にラジオ生放送されたショスタコ7伝説の'42年アメリカ初演である。トスカ ニーニのタコというだけで珍しいのに、反戦の気概こもった1楽章の行進の盛り上げからしてかなり粘っこい演奏を満喫した。
ショスタコーヴィチ : 交響曲 第7番「レニングラード」
B00005EGRB NBC交響楽団 ショスタコーヴィチ トスカニーニ(アルトゥーロ)

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posted by 水野優 at 12:26| Comment(7) | Classical Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
クラシックブーム、うさんくさいですねえ(笑 

青島広志、「ビーバップハイヒール」というローカル番組でたまたま見かけました。このひと、弾き語り芸人としてやっていけるんじゃないかなあ、と思いました。
Posted by kanedaitsuki at 2006年02月11日 18:21
 私の影響を受けなかった弟までもが今クラシックを探しているそうで、MDに見繕っているところです(汗。
 題名だけ知ってる番組ですわ。関西弁の音楽評論家出谷啓は楽に出し抜いて、浪花のモーツァルトの立場も危なくなってきたかも(笑>青島 同じヒロシでも「ピアニスター」の方はおばちゃん人気で何とかやっているようで。
 どうでもいいけど、ジュディ・ポルガーはクレーダーマン好きだそうです。
Posted by 水野優 at 2006年02月11日 21:26
ラスカー本、面白いです。
当時は彼のベルリンディフェンスに対して、4.d3と指す人が多いですね。全体でも、4.0-0は52%です(1891年から1895年まで)。だから、あの講演を聞いた人には新鮮だったでしょう。ちなみに、1896年から1896年では4.0-0が66%。
また、ラスカーに4.0-0で勝った1895年のタラッシュは偉いなあと思いました。Q交換の変化でした。講演の前か後か、日付が気になります。
Posted by maro_chronicon at 2006年02月12日 00:54
「ちなみに、1896年から1896年では」は
「ちなみに、1896年から1900年では」です。
Posted by maro_chronicon at 2006年02月12日 00:57
 HPに掲示板がないこともあってなかなか翻訳の感想が聞かれないのですが、楽しんでいただけて何よりです。
 統計的なことまでさっぱり頭が及びませんでした(汗。序盤資料第1弾にルイ・ロペスをまとめていると、こういう関連文献が出てきて混乱するばかりです。
 古くてもそれなりに考え方はためになるくらいに思っていて、当時の様式で棋譜を見るということを忘れていたという感じです。

 種明かしをしたラスカーも立派ですね。七星派の精神を受け継いでいるということろでしょうか。スタントンも引退したから気楽に書けたんだろうなあ。
 No.2の最後はたしかに「ベルリン・ディフェンスは二流選手に通じる」と書いてあるんですが、全体の文脈ではベルリンが最強のディフェンスのようで、ちょっと腑に落ちません。
Posted by 水野優 at 2006年02月12日 13:47
お久しぶりです。
みくしーに嵌り、水野様のぶろぐに
くることが出来ず、すみませーん。

昔、こんな話聞いた事あります。
フランスのロック歌手
ミシェルポロナレフが新しいシャンソン
より昔のシャンソンの方が味わい深い!
で、常に新鮮である。と・・・・・
これ、高校生の頃知ったのですが、
水野様のかきこ拝見して、ふっと
思い出してしまいました。
私も流行を追うのは好きではない
(1984−1987の頃は、西洋の
ポピュラー音楽の流行は真剣に追いました)
今では、昔のフルオーケストラが
演奏する作品とか、ラテンものが
やたら好きで・・・・・・
今の音楽十年後でもいいや!ってな
具合です。クラシックで、でかい
オケで演奏する曲は指揮者が譜面を
どの様に解釈するかで、決るから
面白いのでは?と感じます。
とすかのCD欲しいですな!
聴いたら電気走るかも・・・・・・
Posted by 鷹野晴信 at 2006年02月12日 22:32
 音楽は録音技術の発達のせいでユーザーの自由が広がったからこれからのアーティストはたいへんですね。クラシックが楽器違いの編曲やコラボやらで差別化が盛んなのが分かります。録音は少々悪くてもカラヤンとかがダイソーで売ってるわけですからねえ。
 春にうちに来られるときには、しょぼいシステムですが音楽聴きましょう。
Posted by 水野優 at 2006年02月13日 16:01
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