昨日の他人の顔を移植した仏女性ニュースは衝撃的だったが、不謹慎ながらうらやましいとも思った(汗。就寝中に飼い犬に鼻と口を食いちぎられたとは悲惨 だが、本人の皮膚がずいぶん赤ら顔なのでやけどが原因かと思ったくらいだ。リハビリをしないとまだ口が動かないのがマスクのようでもある。眼球は別にし ても目の周辺もこの手術は可能なのだろうか。
A. P. Sokolsky "The Modern Openings in
Theory and Practice"
第10章 フレンチ・ディフェンス 1 e4 e6 2 d4 d5
II:ニムツォヴィッチ(アドヴァンス)・ヴァリエーション
第10章 フレンチ・ディフェンス 1 e4 e6 2 d4 d5
II:ニムツォヴィッチ(アドヴァンス)・ヴァリエーション
3 e5 c5
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rnbqkbnr/pp3ppp/4p3/2ppP3/3P4/8/PPP2PPP/RNBQKBNR
w KQkq c6 0 4
3 e5によるこの変化では、白が空間を得るが手損し、黒にセンターで 3...c5の反撃を許す。
黒には他の道筋もある。しかし、閉じたポーン形では、白のキング側ビショップの見晴らしがいいのに、黒のクイーン側ビショップは窮屈なままである。黒の この悪いビショップを白の良いビショップと交換すれば、黒は苦痛から解放されて白マス上で反撃できる。この作戦には 3...b6で始まる。
Witkowski-Roizmanポーランド対ベラルーシ戦1958では、4 c3 Qd7(良くないのは 4...Ba6? 5 Bxa6 Nxa6 6 Qa4+) 5 f4 Ba6! 6 Bxa6 Nxa6 7 Qd3 Nb8 8 Ne2 g6 9 0-0 Ne7 10 b3! h5 11 Ba3(白も「悪い」ビショップの有益な交換を求める) 11...Nf5 12 Bxf8 Kxf8 黒は劣勢にはならない。
4 c3
ニムツォヴィッチのギャンビット 4 Nf3 cxd4 5 Bd3 Nc6 6 0-0は、以下のBondarevsky-Botvinnikマッチ大会1941で完全にとがめられた。6...Bc5 7 a3 Nge7 8 Nbd2 Ng6 9 Nb3 Bb6 10 Re1 Bd7 11 g3 f6! 黒は、白のeポーンを消滅させてセンターで優位に立つ。ニムツォヴィッチの他の手 4 Qg4も、白の見込みを維持できない。例えば 4...Nc6 5 Nf3 cxd4 6 Bd3 Qc7 7 0-0 f6! 黒が優勢(Smyslov-Lissitzinモスクワ1942)。
Honfi-Portischハンガリー選手権1964も同様で、4 Qg4 f5 5 Qg3 cxd4 6 Nf3 Nc6 7 Bd3 Bd7 8 0-0 Qc7 9 c3 0-0-0 10 Bf4 Nge7 11 cxd4 Ng6 黒はうまく有利にした。
4... Qb6
黒は、dポーンへの攻撃を続けると同時に白のビショップをbポーンの守りに釘付けにし、5 Nd2も許さない。黒には他の変化もある。Barden-Botvinnikヘイスティングズ1961-62では、4...Ne7 5 Nf3 Nf5! 6 dxc5 Bxc5 7 Bd3 Nc6 8 0-0 Nh4! 9 Re1 Bd7 10 b4? Bb6 11 b5 Nxf3+ 12 Qxf3 Ne7 黒は良好。Ne7-f5-h4の展開が注目される。
5 Nf3 Nc6
ここでも、黒は悪いビショップの交換を目指せる。5...Bd7 6 Be2 Bb5. Pietzsch-Uhlmann東ドイツ選手権1958では、7 0-0 Nc6 8 Bxb5 Qxb5 9 a4 Qb6 10 dxc5 Bxc5 11 b4 Bf8 12 Re1 Nge7 13 a5 Qc7 14 Qa4 白に見込みあり。黒は 7...Bxe2とすべきだった。
6 Be2
ここで 6 b3?は良くない。6...cxd4 7 cxd4 Bb4+. Tolushの作戦 6 dxc5 Bxc5 7 Qc2は1935年にRauserとのゲームで欠陥が証明された。Rauserが 7...f6! 8 Bd3 fxe5 9 Bxh7 e4!で、センターで圧倒してから勝った。
6 a3はb3マスを弱め、黒が 6...f5で白のクイーン側ポーンの動きを奪える。
6... Nh6!
黒のナイトをf5へ運ぶプランは白のdポーンへの圧力を増す。7 Bxh6は黒に有利。6...Nge7は 7 dxc5 Qxc5 8 Be3となるので弱い。
7 b3
7 0-0は 7...cxd4 8 cxd4 Nf5でポーン損になる。7 Na3 cxd4 8 cxd4 Nf5 9 Nc2には黒が 9...Bd7で有利になる。例えば、10 0-0 Be7 11 a3 a5!(Kodis-Erglisラトヴィア1950)。
7... cxd4
8 cxd4
h6での交換では黒に主導権が渡る。
8... Nf5
9 Bb2 Bb4+
10 Kf1!
強制的。他の手ではdポーンを失う。黒の執拗なセンターへの圧力の結果である。
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r1b1k2r/pp3ppp/1qn1p3/3pPn2/1b1P4/1P3N2/PB2BPPP/RN1Q1K1R
b kq - 0 10
dポーンへの圧力のせいでキャスリングを放棄した白は、展開の完了が困難になった。黒は 10...h5とできるが、最善は 10...0-0から ...f6でfファイルをこじ開けるプランだろう。例えば、11 Nc3(11 g4 Nh6 12 Rg1 f6! 13 exf6 Rxf6 14 g5は弱い。14...Rxf3! 15 Bxf3 Nf5 弱体化した白陣への強い圧力) 11...f6! 12 Na4 Qd8 13 a3 Be7 14 b4 fxe5 15 dxe5 Bd7 黒が優勢(Sorokin-Sokolskyソ連チーム選手権1951)。
Advance and Other Anti-French Variations | |
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全部読み切るにも訳すにも手頃な分量ですね。買う前から訳そうとする私は異例ですが、No.1まで終わって読み直すとやはりぎこちないです(汗。講演内容なので敬体で書く分もっと自然な流れにしなければ。
戎棋夷説に関してですが、将棋の音痴の私でも、「必殺仕置人」第一シリーズで将棋をフィーチャーした話は好きでした。CSでその回だけまた見ようと思ってて逃しました。江戸時代の棋士と幕府との裏事情まで描かれていて見応えあったと思います。