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2006年01月29日

マスターズ第16回:モーフィーの勉強法

 amazonは自分が使うのもアソシエイトから買っていただくのもありがたいのだが、注文中の本が4冊とも入手遅れになってしまった。3〜5週間で発送 の3冊は分かるが、もう1冊は24時間で発送の本である。これだけ頼んでたら先に届いていた気もするのだが(汗。
 アソシエイトの傾向からしても序盤本の需要が大きいし、『いけないチェスの指し方』訳が終わったら、翻訳はお休みして序盤ページの執筆にかかろうかとも 思う。ブログとの兼ね合いが難しくなってきた。この「マスターズ」もブログでは1回分を少なめにしないとしんどい。まとめる作業はいちばんたいへんなの だ。


 モーフィーの家族は、神童をひけらかすことに余念がなかった。ポールは ニューオーリンズ中のプレーヤーと指し、目隠し対局の才能も開花し始 める。12歳の誕生日におじアーネストと指した目隠し局は初期の名局 で、すでにコンビ ネーションと相手のわずかなミスにつけ込む才を示している。

ポール・モーフィー−アーネスト・モーフィー

1. e4 e5 2. Nf3 Nc6 3. Bc4 Bc5 4. c3 Nf6 5. d4 exd4 6. O-O d6 7. cxd4 Bb6 8. h3 h6 9. Nc3 O-O 10. Be3 Re8 11. d5 Bxe3 12. dxc6 Bb6 13. e5 dxe5 14. Qb3 Re7

  a b c d e f g h  
 8   8 
 7   7 
 6   6 
 5   5 
 4   4 
 3   3 
 2   2 
 1   1 
  a b c d e f g h  
r1bq2k1/ppp1rpp1/1bP2n1p/4p3/2B5/1QN2N1P/PP3PP1/R4RK1 w - - 0 15

15. Bxf7+ Rxf7 16. Nxe5 Qe8 17. cxb7 Bxb7 18. Rae1 Ba6 19. Ng6 Qd8 20. Re7

 次の飛躍は1850年に訪れた。ヨハン・レーヴェンタールがブダペ ストからはるばるニューオーリンズにやってきたのである。当時最強のプレーヤーの一人だった彼は同時対局やマッチをしてアメリカを回っていた。そこで12歳のポールとのマッチが組まれた。
 最初はドローで続く2局をポールが勝利する。レーヴェンタールは後 の著書でこう語っている。「当時のモーフィーは、心身共に病み、 ニューオーリンズの気候に疲れ果てていた」。ポールの一手一手に眉をつり上げた彼だが、もちろんポールが将来大成功すると予言した。

 ポールはこの強さになるまでチェスを勉強しなかったという多くの証 言がある。学生の頃チェスのを読んでいるところを見られたこともな いし、大学の親友も、最初の数年はチェスのもしなかったと振り返っ ている。成績はクラスのトップだった。しかし、これでは説明にならな い。
 本は一度読めばもう必要ないので手放したことが知られている。その一つはスタント ンの1851年ロンドン大会に関する本で、15歳の ポールは、その表紙に「ひどいゲーム」と殴り書きしている。すでに誰 も敵ではないと悟っていたようである。
The Genius of Paul Morphy (Cadogan Chess Books)
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posted by 水野優 at 12:47| Comment(0) | マスターズ(チェス近代史) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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