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2006年01月24日

Gallagher『Starting Out: The Caro-Kann』

 土曜の雪が降ってから外出してなかったが、さっき買い物に行くとまだけっこう雪が残っている。地球温暖化 が南極半島の氷を雪崩のように溶かすなら、せめて冬ぐらい暖かくしてほしい。野菜は相変わらず高いからキャベツの代わりに漬け物を買ってきた(汗。


 Joe Gallagherの"Starting Out: The Caro-Kann"(192ページ、'02年、Everyman Chess)である。序盤本に定評ある著者のギャラハーについては説明不要だろう。日本はわりとカロカンがはやっている方だと思う。昔から中川さんが指し ているし、カルポフやアナンドの影響もあるらしく松戸でもよく 見た。
 私が大阪で指していた頃、codfishさんは ...e5だったが、今はカロカンと聞いている。ECOのC巻を無駄にしないためにはフレンチを指した方がいいのだろうが(笑、フレンチとカロカンは似て いるようでそうでもない。ルーベン・ファインによると、...e6に比べると...c6は堅実だが、センターポーンでない分攻撃性には欠ける。

目次の訳(第1章だけ下位区分も):
参考文献
序文
1 e4 c6 2 d4 d5 3 Nd2/Nc3 dxe4 4 Nxe4
1 クラシカル・ヴァリエーション 4...Bf5: オールド・メインライン
 序論と早めのサイドライン
 7...Nd7で黒がクイーン側キャスリング
 7...Nd7で黒がキング側キャスリング
 まとめ
2 クラシカル・ヴァリエーション 4...Bf5: モダン 7...Nf6
3 4...Nd7: 5 Ng5以外
4 4...Nd7 5 Ng5
5 4...Nf6
1 e4 c6 2 d4 d5 3 e5
6 アドヴァンス・ヴァリエーション: 3...c5とショート・システム
7 アドヴァンス・ヴァリエーション: 鋭い 4 Nc3
1 e4 c6 他のシステム
8 パノフ−ボトヴィニク・アタック
9 ファンタジー・ヴァリエーション: 3 f3
10 その他のシステム
完全に収録したゲームの索引
変化の索引

第1章の冒頭訳:
序論と早めのサイドライン

1 e4 c6 2 d4 d5 3 Nc3 dxe4 4 Nxe4 Bf5(図1)

  a b c d e f g h  
 8   8 
 7   7 
 6   6 
 5   5 
 4   4 
 3   3 
 2   2 
 1   1 
  a b c d e f g h  

図1
クラシカル・ヴァリエーションの開始局面

 クラシカル・カロカンは、4...Bf5とする変化として通常知られており、最も堅牢な変化の一つと評価されている。近年少し活気づけられたとはいえ、 何が何でも勝ちを求めて指される変化ではない。基本的に、黒が負けを避けたいときや攻撃的で圧倒されそうな相手に対して使う変化である。たしかにひじょう に堅実な変化なので、著者を含めた多くのプレーヤーは、白番でこの防御を何度も攻略できないままレパートリーを変えてしまった。
 クラシカル・カロカンは長い歴史を持っている。世界チャンピオンの多くが常時使ってきた−カパブランカ、ボトヴィニク、ペトロシアン、カルポフ、若いカ スパロフ、老タリ−が、他のフィッシャーやアリョーヒンは避けてきた。彼らの範疇ではなかったのである。アナンド、バレーエフ、ドレーエフら現代の才能あ るプレーヤーも使っている。
Starting Out: The Caro-Kann (Starting Out)
1857443039 Joe Gallagher

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posted by 水野優 at 12:58| Comment(8) | チェス(洋書評 序盤) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは、チェスアンテナ更新してないよー

こないだの例会情報を。
通信GMのO氏は、ある「Startingout」シリーズを持ってて「今ここを実戦でつかってた」と言ってた。これはいいらしい。
大ベテランのH氏は「このブログから注文すると水野さんにはお金が入るのかね」と聞いてきた、興味があるらしい。
新進気鋭のO氏は「amazonでたのんだ洋書がちっとも届かない」だと。たしかに在庫があったりなっかったりコロコロ変わるよね
Posted by kathmanz at 2006年01月25日 13:15
 ども。コメント合戦のときからアンテナ止まってますねえ。私の毎日更新を信じてください(笑。

 過去O氏に勝った唯一局、今となっては大きいかも。
 松戸選手権優勝?のH氏にはちょびっと入るとお伝え下さい。ちょびっとでも大いなるはげみになります。以前にも言ったように、「気持ち」だけで頼まれて記事を書く気にはなりませんから。
 amazon私も3〜5週間かかるやつが延期になってギフト券狙いの予定がまた失敗(汗。
Posted by 水野優 at 2006年01月25日 15:03
それはもう一人のベテランのH氏のほうです。

優勝のH氏(こちらは非ネット)は、さすが元全日本チャンプの迫力でした。レート順位は4位でしたが、ベテランのT氏H氏S氏をおさえ堂々の逃げ切り。
最終局唯一の負けが最下位のY氏相手でしたが、キングサイドをピースサクリファイスで攻められてRでQ・Kを串刺しにしとめられるという、負けゲームも迫力満点の活躍でした(汗。
Posted by kathmanz at 2006年01月25日 21:07
 あのH氏でしたか。大会後の食事で一緒のときにその話にも触れたんですけどねえ。
 もう知らない方も増えたようですね。私はもうJCA更新はしませんが、春頃の大会後食事会くらいに顔を出そうかなと。
Posted by 水野優 at 2006年01月26日 00:08
そうだ。いいこと思いついた。THE PAWN誌のバックナンバー調べはwordで一覧表にして松戸のブログか水野さんのHPにはりつけてもらえばいいんだ。春頃をめどにやってみます。
Posted by kathmanz at 2006年01月26日 11:32
 バックナンバーの何調べですか? 私もけっこう古いの持ってますが。
Posted by 水野優 at 2006年01月26日 18:11
>私が大阪で指していた頃、codfishさんは ...e5だったが、今はカロカンと聞いている。

僕が昔大阪で指してた時、codfishさんはCaro-Kannでしたが
昨年再び参加させて頂いたら1...e5になっておられました。
Panov Attackの準備をしてたので、最初は面食らいました。
水野さんがおられた時期の少し後に僕が参加し始めたようですね。
Posted by loren at 2006年02月09日 10:26
 調べてみると私ともカロカンを指していました(汗。過渡期には 1...d5もあって、私が勝った局を「水野優の窮境のチェス」に使いました。
Posted by 水野優 at 2006年02月09日 17:03
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