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2006年01月16日

Shaw『Starting Out: The Ruy Lopez』

 昨日のETV「トップランナー」で沢田知子を見た。自らがいろいろな民族や職業の女性に扮装して撮影した「ID400」という作品は、一昨年に 知ったからその後の目新しいことはなかったが、一見同じようなことをしている森村泰昌が「美術家」、彼女が「(自分でシャッターを押さない)写真家」と自 称する違いが、本人の話を聞くと何となく分かる。
 はっきり言って、芸術家でなければフジテレビの「ビューティー・コロシアム」に出てもおかしくない、美人とはほど遠い容姿だが、その平面顔がコギャル メークに合うし、何より女という自分の肉体素材がなければ成立しないアートであることに羨望を感じる。私の見方は結局こうなんだよなあ(汗。


 やはり序盤の個別本は一通り見ておこうということで、John Shawの"Starting Out: the Ruy Lopez"(144ページ、'03年、エブリマンチェス)である。ルイ・ロペスは、最初に習うことが多い最も古い定跡の一つであり、中世 スペインの名プレーヤーの名にちなんでいる。

裏表紙の一部訳:
 インターナショナルマスター、ジョン・ショーは、スコットランド選手権を3度制覇し、オリンピックや欧州選手権の代表を何度も歴任している。エブリマン での処女作『スターティングアウト:クイーンズ・ギャンビット』は、読者と批評家の双方に好評を得た。

目次の訳(1だけ下位区分も):
序文
1 黒の3手目の選択肢
 序論
 ベルリン・ディフェンス
 シュリーマン・ディフェンス
 稀なディフェンス
2 4手目の選択肢
3 5,6手目の選択肢
4 マーシャル・アタックと稀なクローズ変化
5 クローズの主変化
完全に紹介したゲームの索引
変化の索引

1 黒の3手目の選択肢 序論〜ベルリン・ディフェンスの冒頭訳:
序論

 本章では、主防御 3...a6以外の黒の3手目の選択肢を見ていく。超堅実なベルリン・ディフェンスや、野心的傾向で危険かつ攻撃的なシュリーマンである。他にも多くの風 変わりな変化、変則的なバード・ディフェンスや古風なシュタイニッツ・ディフェンス等を検討する。
ベルリン・ディフェンス

 1 e4 e5 2 Nf3 Nc6 3 Bb5 Nf6(図1)









図1
ベルリン・ディフェンス

 ベルリン・ディフェンスは最近の10年間で黒に大成功をもたらした。ウラジーミル・クラムニックの脅威的なプレーによって、白番のプレーヤーがベルリン の壁を越えられないと心配するようになったのである。しかし、次は攻撃的なアプローチでやり返す白に追い風が吹いている。
 4 0-0
 重要な変化−白はe5もやがて落ちると見てe4を見捨てる。
 穏やかな 4 d3はまともだがほとんど脅威がない−ゲーム1参照。4 Nc3もありうるが、ルイ・ロペスからフォー・ナイツ・オープニングへ移行するのでここでは扱わない。しかし、フォー・ナイツは、ルイ・ロペスに比べて全 般的にほとんど見込みがないと見なされている。
 4...Ne4
 4...Bc5はクラシカル・ベルリン。白には2つの主選択肢があり、5 Nxe5は黒のセンターへの戦術的一撃(ゲーム2参照)で、5 c3は優勢なセンター構築を試みる標準的ルイ・ロペス(ゲーム3参照)である。
Starting Out: The Ruy Lopez (Everyman Chess)
1857443217 John Shaw

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posted by 水野優 at 13:21| Comment(0) | チェス(洋書評 序盤) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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