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2006年01月01日

松本富雄『シーメール・レッスン』

 背景を「賀正」にするだけで気持ちを表せるからブログは便利だ。1年をどこで区切るかなど恣意的なものだが、自分の目標設定とその評価くらいには役立て ねばならない。今年もブログの毎日更新は続けるが、パターン化でうまく負担を減らしてチェス書翻訳にもっと時間を割いていきたい。
 仕事の方はそろそろ尻に火がついてくるから何とかするだろう(汗。早見「優」の英語力、山田「優」のセクシーさ、長谷部「優」(dream)の可愛さ、 あびる「優」の過激さ、この4人の優を目標に(笑)今年も頑張りますので、よろしくご引き立て下さい。


 松 本富雄の『シーメール・レッスン』、届くのが遅れて11 月のamazonギフト券をもらい損ねた本である。本書は著者の『人類2300年分の発想』を読んで知った。男女両刀遣いの著者に若い頃出会えてたらおも しろかったのにと思いながら、図書館にないからわざわざ買ったのだが、たいした内容ではなかった(笑。

プロローグ
1 異性との快感の追求−異性愛の総括
2 全方位外交セックス−異性愛から同性愛へのブリッジ
3 同性愛のフィールドワーク−傍観者としての同性愛
4 未知なる快感へのレッスン−実践者としての同性愛
5 快楽中枢と世紀末の夜明け−同性愛の総括
巻末特別付録 アミューズメント・インフォメーション

 詳しい目次は省略するが、異性愛の総括から同性愛の薦めという変わった作りになっている。本を読んで同性愛に走る人がいるとも思えないし、同性愛者に前 半の話は不要だろう。売るためと、著者が『人類2300〜』で披露した知識と親父ギャグを散りばめるために必要だったようである。
 最初の方で著者の身長が163cmと分かった時点で当初の思いは萎えてしまった(笑。しかも著者は中学生のときおじさんに買われたのがきっかけだとい う。私の経験でも、女装子好きのおっさが自らが女装経験者ということは多い。一度メークをせがまれて閉口したことがある。

 2の最後は、人の生物的基本形は女だから男はみんな女になり(もどり)たがるというありきたりの極論で締めくくる。'94年発売時点ではもっと新鮮な 視点だったのかもしれない。巻末付録のお店情報も参考程度にしかならない。ウリセンについては全然知らなかったので勉強になった(態度で料金が変わると か)。

 3に入って、シーメールにはエンジニアが多いというこれまた私も体験上納得のデータが出てくる。著者のT'sの弁護はおおむね当を得ているが、その中で 単に女性の服を着たいだけの男は2割くらいとしており、この割合は低すぎると思う。
 今はTSで胸まで膨らましている私でさえ、全身を(文字通り)しびれされてくれた初体験までは自分の嗜好がよく分からなかったくらいなのだ。ということ は同性愛予備軍の女装子も多いということか。ちなみに著者はシーメールを、語源(she-male)通り最低胸を作った男という意味で使っている。

 子供の頃の性別の思い込みが肉体的性を越えて一生を決定することを実証したジョン・マネー(有名な『性の署名』は未読)に触れている。親に勘当された ニューハーフたちによると、そのきっかけが小さい頃女の子みたいだからとスカートをはかされたことだったりする。全く親の責任なのだ。
 私も小さい頃、母親に一流メーカー、フォンテーヌのカツラをかぶせられ、鏡を見た記憶がある。この体験がなかったら、逆に姉でもいたら私の人生は大きく 変わっただろう。逆に、そういう体験でもしないかぎり、人は社会通念上の性別区分に抑圧され続ける。常識の縛りは強力だ。

 自己の体験に照らし合わせて書いていくときりがないのでこのへんでまとめておこう。著者は、フルタイム女性でいたいなら相当の覚悟の上でプロの水商売を 勧めているが、ここ10年で性の越境者たちがもっと生きやすい社会になった。早まらない方がいい。本書は興味ある人の入門書としてはいいだろう。
 私はもうおしゃれをするにも歳だし、そういう出会いも期待できないし、シチュに憧れても現実には退屈になるのが分かっているから外見はどうでもいいと思 うようにもなってきた。翻訳でビシっと訳が決まったときにもドーパミンの快感は得られるわけだし(笑。
シーメール・レッスン
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posted by 水野優 at 14:34| Comment(0) | T's/FemaleMask/変身 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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