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2005年12月12日

Watson『Play the French』

 昨日NTV「真相報道バンキシャ!」でキングカズ(三浦知良)の密着取材を見たので、サッカーをほとんど見ない私も今日の彼が出るゲームは見る気になっ ている。引き際のきれいなスポーツ選手よりボロボロになるまでやる選手の方が好きだ。もっとも、どうせやるならボロボロにならないように体調を維持した方 がいい。
 最近はそういうトレーニング技術が進んできたのに、元々体力低下の影響が少なそうなチェスの方がピーク年齢が早まっているのはどういうことだろう。子供 への教授法がそれを上回る進歩を見せているのだろうか。日本の場合は、子供ほどチェスに時間をさける大人が少なすぎるからのように思えるが。


 また序盤本にもどろう。バレーエフのゲームで思いだしたが、まだ大型定 跡の中ではフレンチを扱っていなかった。全3巻組のような巨大なものを別にすればフレンチ使いのバイブルと言われるJohn Watsonの"Play the French"(248ページ、第3版'04年、エブリマ ン・チェス)である。
 2版まではなかったクラシカル(3...Nf6)も加わって盤石になった。最後の索引は、主要な局面図も付いていてひじょうに見やすい。多くの著作で知 られるIMワトソンについては改めて触れる必要もないと思うが、彼自身もウェブ上で多くの本をレビューしている。

目次の訳:
文献 序文
1 アドヴァンス・ヴァリエーション:序論
2 アドヴァンス・ヴァリエーション:5...Bd7
3 アドヴァンス・ヴァリエーション:5...Qb6
4 キングズ・インディアン・アタック
5 エクスチェンジ・ヴァリエーション
6 タラッシュ・ヴァリエーション:序論と 3...c5
7 タラッシュ・ヴァリエーション:3...Be7
8 ウィナウアー・ヴァリエーション:4手目の選択肢
9 ウィナウアー・ヴァリエーション:5手目の選択肢
10 ウィナウアー・ヴァリエーション:7 Qg4のメインライン
11 ウィナウアー・ヴァリエーション:ポジショナルなライン
12 ウィナウアー・ヴァリエーション:6...Qc7
13 クラシカル・ヴァリエーション:4 e5
14 クラシカル・ヴァリエーション:4 Bg5 (4...dxe4 5 Nxe4 Be7)
15 その他
ヴァリエーションの索引

1 アドヴァンス・ヴァリエーション:序論の冒頭訳:
1 e4 e6 2 d4 d5 3 e5
 歴史的には、アドヴァンス・ヴァリエーションとエクスチェンジ・ヴァリエーションが、フレンチ・ディフェンスに対して最初に指されるようになった。3 e5のセオリーは、ニムツォヴィッチの挑発的な考え方に刺激されたものだが、後を継ぐ主立った支持者が現れなかったために、現代ではほとんどすたれてし まった。しかし、ここ20年ほどの間で、3 e5はわずかながら人気を盛り返してきている。フレンチを使うトップレベルのプレーヤーが増加し、3 Nc3や 3 Nd2から始まる従来の多くの変化筋では白が有望な局面に持って行けなくなったため、主要なグランドマスターがセンターでの異なる形の優位を求めて 3 e5を採用するようになったからである。そこでは、センターを支持するための新たな戦略が考案された。両翼での前進による方策が注目される。これらの考案 は トップレベルで大成功を収めた。目下、アドヴァンス・ヴァリエーションは 3 Nd2にもほとんど引けを取らないほど頻繁に指されている(もっとも、未だに最も頻度が高いのは3 Nc3だが)。
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posted by 水野優 at 13:32| Comment(0) | チェス(洋書評 序盤) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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